後悔しないために…狭小住宅を建てる前に知っておくべき4つのこと

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狭小住宅は、限られた土地に建てるコンパクトなお家のことです。元々土地が狭いので、家の中も狭くならざるをえない狭小住宅。頭ではわかっていても、建てた後で後悔するというケースもちらほら…。

狭小住宅のどのような部分が後悔されがちなのか、後悔しないために何ができるのか、あらかじめわかっていれば後悔することも無くなります。大切な家を、より大切にする気持ちも生まれてくるでしょう。今回は、狭小住宅を建てる前に知っておきたいポイントと、家づくりを始める前だからこそできる対策をご紹介します。

 


コラムのポイント
・狭小住宅とは、約15〜20坪以下の土地に建てられた狭く小さな家、延床面積約70平米の一戸建ての家のことをいいます。
・収納スペースの少なさや部屋の狭さ、動線の悪さ、プライベート空間の少なさが、後悔されがちなこととして挙げられます。
・建てた後で後悔しないためにも、上下に伸ばす、スキップフロアを設置する、開放感を意識してメリットを知る、などできることは沢山あります。実績の多いハウスメーカーで、安心の家づくりを始めましょう。


 

− contents −
◼ 狭小住宅とは
◼ 後悔されがち…主なポイントは?
・収納スペースの少なさ
・狭い部屋
・動線が悪い
・プライベート空間が少ない
・騒音問題
・部屋の明るさ
◼ 狭小住宅を後悔しないためにできること
・その⒈ 上下に伸ばす
・その⒉ スキップフロア
・その⒊ 開放感を意識
・その⒋ メリットを知る
・その⒌ 業者選び
◼ 狭小住宅をこれから建てるなら…

 

 

 

 

狭小住宅とは


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『狭小住宅』という言葉はよく聞くものの、そもそもどのような家かイメージは湧きますか?

狭小住宅とは、約15〜20坪以下の土地に建てられた狭く小さな家、延床面積約70平米の一戸建ての家のことをいいます。定義はこう、と特に決まっているわけではなく曖昧ですが、狭い土地に建つ家が総称して狭小住宅といわれています。

 

 

 

 

後悔されがち…主なポイントは?


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狭小住宅で後悔されがちなのは、以下のようなものがあります。

 

収納スペースの少なさ


狭小住宅は元々狭い土地に建てるため、どうしても収納スペースが少なくなります。荷物や家具が多い人にとっては、収納スペースの少なさがストレスになる可能性もあります。

階段の下やカウンターの下、クローゼットの上部などのデッドスペースを積極的に活用していくと良いでしょう。

狭い部屋


土地が狭いため、部屋そのものもどうしても狭くなってしまいます。家族それぞれの部屋を造りたい、プライベートを確保したい、と壁で仕切ってしまうと、部屋の狭さは顕著になります。

壁や仕切りを少なくして、開放感のある雰囲気を楽しむ、背の低い家具で統一して圧迫感が生まれないようにする、といった工夫をすると良いでしょう。

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動線が悪い


部屋同士の行き来がしにくい、水回りをまとめたものの家族の生活動線がかぶってしまう、など狭さゆえに生まれてしまう使いにくさがあります。プロの設計士やプランナーが生活動線もしっかりと考えた上で間取りプランは提出されますが、一度自分たちの暮らしに当てはめてみて、フィットするかどうか考えてみると良いでしょう。

プライベート空間が少ない


圧迫感をなくしたい、と部屋数を減らしてしまうと、プライベート空間を確保できなくなってしまいます。子どもが小さいうちはいいですが、思春期を迎える頃に改めて間取りを考え直さなければならなくなる可能性もあります。

のちにリフォームすることなども視野に入れながら、可動式の壁を取り入れるなどできる工夫をしておくと良いでしょう。

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騒音問題


狭小住宅は隣家や道路と隣接しているケースが多いため、生活音がどうしても気になってしまいます。よく考えて家を建てる場所を選ばないと、周りの音に疲弊し穏やかに暮らすことができなくなってしまう可能性もあります。

また、騒音対策同様、外壁材や間取りの工夫、どうやってプライバシーを守るかを考えておくことも大切です。

 

部屋の明るさ


狭小住宅は、隣家との距離が近い場合も多く、窓の位置や間取りに工夫をしなければ十分な採光が難しくなります。一日中、暗い部屋に身を置くと思うと、気分も滅入ってしまいます。

大きな窓を壁全面に設置したり、壁の上部に窓を設置したりすることで、部屋の中に十分な光を届けることができます。プライバシーなどの関係で、壁上部への窓の設置が難しい場合、床のすぐ近くに地窓を設置することもできます。

 

 

 

 

狭小住宅を後悔しないためにできること


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狭小住宅だから難しい…と思うことも多いかもしれません。しかし、建築スキルをしっかりと活かすことで、これらの問題は解決です。

 

その⒈ 上下に伸ばす


容積率いっぱいに家を建てても、部屋は狭く収納も十分に確保できない可能性もあります。

そんな時に採用して頂きたいのが、『地下室』『3階建て』という選択です。どちらも、限られた土地を最大限活かした上で、居住スペースを増やすことができる方法です。横が無理なら縦に、上下に伸ばせばいいのです。諦めていた子どもの人数分の部屋も、広々としたリビングも、手に入れることができます。

 

その⒉ スキップフロア


スキップフロアとは、床の一部に高低差を設けて、一段が広い階段によって空間をつなげるもののことをいいます。スキップフロアがあることで、フロア同士が半階ごとにつながれ、実際の面積以上に空間に奥行きを感じることができます。視界が縦に広がるため、空間に奥行きをもたらされ、新たな居住スペースや収納スペースが生まれます。

スキップフロアはほぼ視界に入ることなく空間を仕切ってくれるため、圧迫感もありません。そのため狭小住宅の空間の用途を、様々な形に広げることができます。

スキップフロアって何?狭小住宅を活かす間取りの考え方

 

その⒊ 開放感を意識


仕切りを減らす、天井を高くする、天窓を活用する、など開放感を意識して間取りを考えることで、狭小住宅という空間をより活かすことができます。

狭さや不便さを感じてしまう原因は、圧迫感がありごちゃごちゃとした空間によるものが大きいので、まずはすっきりとした部屋を保てるよう所有物の見直しをし、家具も大きいものを揃えないなどの工夫が大切です。

 

その⒋ メリットを知る


後悔、不便といった足りない部分にばかりフォーカスしていると、そのことばかりが気になってしまいます。狭小住宅だからこそのメリットに、目を向けるようにしましょう。固定資産税が安くなる、建築費を抑えられる、空調効率がいい、家族の距離感が近い、など挙げればキリがありません。

良さを知ることは、後悔へ意識が向いてしまうことを減らしてくれます。

 

その⒌ 業者選び


狭小住宅を建てる時は、狭小住宅の実績や知識の多いハウスメーカーに依頼するようにしましょう。東京専門である事、土地情報に詳しい事、狭小住宅を今までもたくさん建てて来ている事は、きっとあなたの家づくりの支えになります。実例もたくさん持っているので、希望に沿ったアドバイスをもらいながら家づくりを進めていく事ができるでしょう。

 

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狭小住宅をこれから建てるなら…


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狭小住宅は、工夫次第でいくらでも快適な空間にすることができます。たとえ後悔するような部分があるとしても、それらの問題は事前にいくらでも排除することができます。家族みんなが快適に過ごすことができるよう、後悔のない家づくりを一緒に進めていきましょう。

 

空間を有効活用した狭小住宅で暮らしている方はたくさんいらっしゃいます。建築実例を参考にした家づくりのご相談やご質問は、お気軽にお問い合わせください。お客様の理想に寄り添いながら、クレバリーホーム東京がお手伝いさせて頂きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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