多くの人が地下室のある家づくりに失敗する理由
地下室のある家を建てたい!そんな夢を叶えようとネットを調べてみると、『地下室を造ったのは失敗だった…』という衝撃の言葉がちらほら。地下室は欲しい、でも失敗はしたくない…。と迷っている方も多いのではないでしょうか。
地下室のある家は、建てる段階で細かく計画をたて対策を考えておかなければ、失敗してしまう可能性が高くなります。しかし、後悔されがちなことの対策をしっかりと考えた上で家づくりを進めれば、満足できるものになるということでもあります。
今回は、地下室のある家を建てた時にどんなことが『失敗』とされるのか、失敗を避けるためにはどのような方法があるのかをまとめました。これから始める家づくりの参考にしてみてください。
コラムのポイント
・地下室のある家づくりは、どんなことが失敗として挙げられるのかをあらかじめ把握しておき、その対策をしておくことが大切です。
・地下室のある家づくりで多くの失敗点として挙げられるのは、湿気対策ができていなかった、採光対策ができていなかった、用途が不確定だった、などが挙げられます。
・後悔しないためにも、確実な地盤調査をし、換気システムを整える、ドライエリアを造る、業者選びを間違えないようにしましょう。
− contents −
◼ 地下室はデメリットばかり?
◼ 【地下室のある家】失敗ポイント
・湿気対策ができていなかった
・採光対策ができていなかった
・用途が不確定だった
◼ 失敗を避ける方法
・確実な地盤調査を行う
・換気システムを整える
・ドライエリアを設置する
・業者選びを間違えない
◼ 地下の特性を理解した家づくりを
地下室はデメリットばかり?
地下室の家について調べてみると、『失敗だった』『やめておけばよかった』という声が上がっているのを、見たり聞いたりしたことがあるかもしれません。家づくりの段階で想像しているものと、実際に住み始めてから感じることは、どうしても異なるものです。想定していたこととズレてくる部分に対して人は違和感を感じ、そのズレが大きくなるに従い、後悔が大きくなってしまうのです。
どのようなものが『失敗』としてよく挙げられるのか、あらかじめ把握しておけば、その対策を立てることができます。対策を考えないまま『失敗した…』となってしまわないよう、今からできることをしておきましょう。
【地下室のある家】失敗ポイント
地下室のある家を建てた人が『失敗』と感じる部分は、以下のようなものが挙げられます。
湿気対策ができていなかった
地下室は四季を通して一定の温度を保つことができて、夏は暑く冬は涼しい環境です。しかし、土壌に含まれている水分が放出されるため、湿気がこもりやすい環境でもあります。地下という環境のため通気性も悪く、結露やカビの発生も避けられません。一定の温度でこもった湿度、通気性が悪い、となるとどうしてもカビが発生しやすい環境が整ってしまいます。湿気対策にかける費用を抑えすぎてしまうと、地下室のある家づくりの失敗原因になります。
採光対策ができていなかった
湿気対策にも通じますが、採光対策ができていなければ薄暗く湿気がこもりがちな部屋になってしまいます。また、居室として使用するにも、暗すぎる空間は心身に悪影響を与えます。地下とはいえ、採光を考えた造りにしておくことで使用用途を広げることができます。
用途が不確定だった
地下室が欲しい、というだけである程度の用途を決めずに地下室を造ってしまうと、後々後悔してしまうことになります。
もし、地下室を収納スペースとして使うのであれば換気システムや湿気対策は必須ですし、多目的室のようにして使うのであれば採光対策をしておく必要があります。後々のリフォームや増改築が難しい部分であるだけに、事前に用途を固めておくことは重要です。
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失敗を避ける方法
地下室のある家づくりで失敗を避けるためには、事前にできる対策をしっかりと立てておきましょう。
確実な地盤調査を行う
地下を掘り、さらにその上に家を建てる場合、強固な地盤である必要があります。もし地盤が軟弱だった場合、地下室は造ることができないだけでなく、地盤沈下や壁への亀裂、家が傾いて扉や窓が開かなくなる、など多くの弊害が生じてしまいます。これらの問題を避けるためにも、あらかじめ地盤調査をしておきましょう。また、土地そのものの長所を知ることにも繋がります。
地盤が軟弱だったとしても、諦める必要はありません。地盤改良工事をすることで改良することができます。
地盤調査の方法として、
・ボーリング調査
・スウェーデン式サウンディング試験
などが挙げられます。
調査内容によって価格は変わりますが、予算は10〜30万円程で考えておきましょう。
換気システムを整える
地下室はどうしても湿気がたまりやすい環境です。そのため、あらかじめ換気システムや除湿システムをしっかり整えておきましょう。家電量販店で売っているようなものではなく、家の設備として設置できるものが好ましいです。
また、排水の設備も整えておきましょう。水分そのものも排出しなければ、換気だけでは不十分です。
設置するシステムに関しては、詳しくは担当者に確認することをお勧めします。多くの家を手がけてきたノウハウを活かし、最適なシステムを提案してもらえるはずです。
ドライエリアを設置する
ドライエリアとは、地下室にも開口部を設置するために、家のまわりの地面を掘ってつくるスペースのことです。地下室の床に届くまで深く土を掘るやり方や、窓の高さまで浅く掘るやり方などがあります。
ドライエリアを造ることで、地下室に太陽の光を届けることができます。採光ができるだけでなく、換気もできます。換気システムも合わせて使用することで、湿気に悩まされない地下室にすることができます。地上の部屋と同じように自然を感じながら過ごせることは、心身にも良い影響を与えるため快適に暮らすことができるでしょう。
業者選びを間違えない
地下室のある家を建てる場合、多くの実績と経験がある業者に依頼することが重要です。好みのデザインの家を建ててくれるから、安く建てられるから、という理由で業者を選んでしまうと、後々後悔する羽目になってしまいます。
地盤調査だけでなく、地下室のある家づくりができるだけの設計力、知識、専門技術はちょっと学んだだけでは身につくものではなく、確かな実績のもので成り立つものです。信頼できる会社は、必ず期待を上回る家づくりをしてくれます。
地下の特性を理解した家づくりを
地下室のある家づくりを失敗してしまうのは、想定される失敗を元に、しっかりと対策が練られていなかったことが大きな原因です。
必要な対策をしておけば、建てた後も快適に暮らすことができます。親身にサポートしてくれる業者とともに、世界に一つだけの家づくりを進めていきましょう。
クレバリーホーム東京は、狭小住宅や二世帯住宅、三階建ての家など、確かな技術力が必要な数多くの家づくりを手がけてまいりました。これからの家づくりで気になること、不安なことは、ぜひご相談ください。
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