後悔ばかり?明暗を分ける三階建て住宅という選択
都心の限られた土地を最大限利用したい、狭小地でも広々と暮らしたい…と多くの方に選ばれている三階建て住宅。しかし、実際に建てて住み始めてみると不便なことが多い、後悔した、という声を聞くという方も多いのではないでしょうか。
三階建て住宅は、二階建て住宅にはないデメリットがありますが、それ以上にメリットもたくさんあります。両方を知っておくことで、これからの家づくりに活かしより満足度の高い家づくりをすることができます。
今回は、三階建て住宅のデメリット、魅力をご紹介します。また、建築実例も併せてご覧ください。
コラムのポイント
・東京という限られた土地に家を建てるなら、三階建て住宅がお勧めです。敷地を最大限活用し、家を限度のある横ではなく、縦に建物を伸ばすことで、床面積を可能な限り確保することができます。
・三階建て住宅のデメリットとして、冷暖房効率の悪さや家事動線・生活動線の不便さ、階段の不便さなどが挙げられます。
・デメリットだけでなく、日当たりや風通しの良さ、生活空間にメリハリが付けられるなどのメリットもあります。建築実例も参考にしながら、後悔しない三階建て住宅の家づくりを進めていきましょう。
− contents −
◼ 都会の選択肢・三階建て
◼ 後悔されがち…?三階建てのデメリット
・デメリット⒈ 冷暖房効率の悪さと電気代
・デメリット⒉ 家事動線・生活動線の不便さ
・デメリット⒊ のしかかる階段の負担
◼ デメリットだけじゃない、三階建ての魅力!
・メリット① 日当たり良好
・メリット② 風通しの良さ
・メリット③ 生活空間のメリハリ
◼ 三階建て建築実例
◼ 三階建て住宅で理想の暮らしを実現
都会の選択肢・三階建て
東京に家を建てようとした時に、ネックになるのが土地の狭さです。郊外であればある程度の土地もありますが、せっかくなら都心に近い場所に建てたいですよね。しかし、都心はすでに土地面積が限られており、広い家を建てようとした場合は土地代だけで高くなってしまいます。
そんな時に選ばれているのが、三階建て住宅です。敷地を最大限活用できるというのは、何よりもの魅力でしょう。限度のある横ではなく、縦に建物を伸ばすことで、床面積を可能な限り確保することができます。事前に法的な制限の確認が必要ですが、しっかりと調べた上でその土地を最大限利用できる、というのはとても有効な手段です。
後悔されがち…?三階建てのデメリット
では、三階建て住宅のどのような点に、家づくりをした人たちはデメリットを感じるのでしょうか。
デメリット⒈ 冷暖房効率の悪さと電気代
3階建て住宅で冷暖房を効かせようとする場合、3フロア分の設備と費用がかかります。主に過ごすのが1階だけであればそこまで困らないかもしれませんが、2、3階でも家族それぞれが過ごすとなると不便さを感じるかもしれません。
また、暖かい空気は上の方に溜まります。夏は下の階の方が快適で、冬は上の階の方が快適というように、季節によっても室温が異なるためある程度の工夫が必要です。
デメリット⒉ 家事動線・生活動線の不便さ
三階建て住宅は、各フロアに生活スペースが分かれています。生活空間をしっかり分けることができる良さもありますが、行ったり来たりしなければならないデメリットもあります。洗濯物を回している間に食器を洗って、洗濯物を干して、掃除をして…という一連の流れの中だけでも、階段を言ったり来たりするため、負担に感じるかもしれません。また、朝起きて顔を洗い、食事をして身支度を整えて…という日常の生活の流れにも不便さを感じるかもしれません。間取りを考える段階で、家事動線や生活動線を考えておく必要があります。
デメリット⒊ のしかかる階段の負担
三階建て住宅での暮らしは、階段の多さもネックになるでしょう。若いうちはいいかもしれませんが、足腰が弱ってきた、怪我をしてしまった、という時は階段を負担に感じるかもしれません。
また、小さいお子様や高齢者が一緒に暮らしている場合、上り下りの負担だけでなく、踏み外したり滑ったりすることによる転落の可能性もあります。家庭用エレベーターを設置することで避けられる危険もありますので、検討してみることもお勧めです。予算などの関係で、すぐに設置できなくても吹き抜けなどを利用して後々設置することもできます。詳しくはハウスメーカーの担当者に確認してみると良いでしょう。
デメリットだけじゃない、三階建ての魅力!
三階建て住宅は、デメリットばかりではなくもちろんメリットもたくさんあります。
メリット① 日当たり良好
周りの家に比べて縦に突出した三階建て住宅は、二階、三階は特に日当たりが良くなります。屋上を設置しておけば、さらに日当たりの良い空間を確保できるでしょう。
日中は陽の光が存分に降り注ぎ、夜も夜景を楽しむことができます。洗濯物も、天気にいい聞く左右されることなく乾きやすいでしょう。冬は日当たりが良いため暖房が効きやすく、暖かさが長続きするため暖房効率が良いのもポイントです。
メリット② 風通しの良さ
高い位置にある三階の部屋は、風通しが良くなります。窓の配置を工夫することで、さらに快適な風通しが実現するでしょう。もちろん、風通しが良いということは陽の光も入りやすくなるので、明るく快適な部屋になります。
周りにある家や住宅の向きによって風の入り方は変わってくるので、設計段階でどのような風通しになるのかを、あらかじめ話し合っておくと良いでしょう。
メリット③ 生活空間のメリハリ
一階部分は水回り、二階部分は家族団欒のための広いリビング、三階部分はそれぞれの個室…というように、目的ごとにフロアの使い方を変えることができます。そのため、くつろぐ空間、楽しむ空間と空間にメリハリをつけることができます。階ごとに壁紙を変えたり、床の色を変えたりもできるので、それぞれの雰囲気を変えて楽しむこともできます。
また、一階部分は賃貸として貸し出し、二、三階部分は住宅にする、というように暮らし方を変えることもできます。自分たちの暮らしを楽しみながら、家賃収入も得られることで、持っている資産を最大限活用することができます。貸し出さなくても、店舗や事務所にして自分たちで使うこともできるので、使い方は無限大です。
賃貸にする場合、間取りや事務手続きなど専門知識が必要になります。家づくりの段階で担当者にその意思を伝え、積極的にアドバイスをもらいましょう。
三階建て建築実例
約20坪のお土地に玄関1つ、
水回りは2つのコンパクト設計ながらもこだわり満載の二世帯住宅
豊島区N様邸
敷地面積:64.80㎡(約19.60坪)
延べ床面積:103.29㎡(約31.24坪)
N様邸では約20坪のお土地に二世帯住宅を建てるということで、
それぞれの世帯にキッチンやお風呂などの設備を導入しつつも
圧迫感を感じないような暮らし安い住まいにするべく設計が腕を振るいました。
特に設計の技術が光るのが、お施主様こだわりの3Fリビングです。
このリビングはお施主様の「リビングを広く開放的的に使いたい」
という希望を叶えるために様々な工夫を施しています。
【約20坪の二世帯住宅】敷地19.60坪|延床31.24坪!玄関1つ、水回り2つのコンパクト設計でもこだわりの二世帯住宅
三階建て住宅で理想の暮らしを実現
三階建て住宅を建てたがために、後悔することばかり…とは限りません。それ以上に、得られるメリットや魅力もたくさんあります。
なぜ三階建て住宅を建てたいのか、その先に何を求めているのか、を明確にした上で、家づくりを進めていきましょう。
三階建て住宅の家づくりでできる暮らしの工夫はたくさんあります。まずは、家づくりのプロにぜひご相談ください。多くの実績を参考にしていただきながら、お客様にピッタリなアドバイスをさせていただきます。クレバリーホーム東京に、いつでもお気軽にお問い合わせください。