狭小住宅でも大丈夫!使いやすい自転車置き場のつくり方
張り切って間取りを考える初めての家づくり。意外に忘れがちなのが自転車置き場です。わざわざ自転車置き場を造らなくても、隙間におけばいいか…と思っている方も多いでしょう。自転車置き場は、きちんと設置することで自転車が使いやすくなるのはもちろんのこと、外観にも大きな影響を与えます。
今回は、自転車置き場のタイプや設置場所、設置の際のポイントをご紹介します。
コラムのポイント
・通勤や子どもの送り迎えや、車を持たない生活を選択されている方にとって、自転車は生活に必要不可欠です。
・自転車置き場を狭小住宅に設置する際は、自転車1台あたりの格納スペースと、どこに設置するかを考慮して、外観を損なわないような場所に設置しましょう。
・自転車置き場には家づくりの段階で設置しておくタイプ、後に設置できるタイプがあります。生活スタイルに合わせて変化させることができますが、いずれにしろ設置のためのスペースは確保しておくようにしましょう。
生活に必要不可欠な自転車
家づくりの際、駐車スペースはよく考えて設置する方も多いのですが、自転車置き場は後回しにされがちです。
◼︎ 通勤や子どもの送り迎え
「子どもがまだ小さい」「そんなにたくさん自転車がない」という場合、一見自転車置き場は必要ないようにも思えます。ただ、お子様がまだ小さい場合、幼稚園や保育園の送迎で自転車を使うため、自転車置き場が必要になります。隅っこに追いやられた自転車を、車を傷つけずに取り出すとことから始まる毎朝は、忙しいご両親にとってストレス極まりない行為になってしまいます。
また、だんだんとお子様が大きくなってくると、お子様自身の自転車も必要になります。お子様の人数によっても変わりますし、成長によって使う自転車のサイズが異なるため、場合によっては何台も所有することもあるかもしれません。家を建てた後、何台自転車を持つことになるのかはわかりませんが、いずれにしろ持ち続けるはずの自転車置き場はあらかじめ確保しておくことが賢明です。
◼︎ 車を持たない選択
『交通の便がよく、車を持たなくても移動に困らない』という都内での暮らしや、『維持費がかかるため車は持たない』という考えの場合、車を持たないという選択をされる方もたくさんいらっしゃいます。また、『モノを持たない暮らしをするべく所有物を減らすため』『狭小住宅を最大限居住スペースに使うため』車は必要ないという方もいらっしゃいます。
この場合、生活を便利にしてくれるのは自転車です。車がないちょっとした不便をカバーしてくれる自転車は、そっと暮らしを支えてくれます。車を持たない分、自転車置き場のスペースを確保することができるのです。
自転車置き場の設置ポイント
自転車置き場を設置する際のポイントは、『格納スペースを考える』『設置場所を考える』の2つです。
・格納スペース
家を設計する時、一般的には自転車1台につき幅60センチ、長さ180センチのスペースを確保して設計します。意外と狭いな、広いスペースを確保しなくても大丈夫だ、と思うかもしれませんが、自転車の台数が多ければ多いほどスペースが必要になります。
できれば道路に近い場所に、家づくりの初期段階でスペースを確保しておくと良いでしょう。自転車の出し入れがしやすく、変更もきくので後になって慌てることが少なくなります。
・設置場所
外観を考えると、外からよく見える場所に設置したくないと思われるかもしれません。そのような場合は、門の裏や植木の影を利用して自転車置き場を設置しましょう。
デザイン性の高い家を建てても、外に自転車が雑然と止まっていると、せっかくの景観を損ねてしまいます。また、雑然さが普通になってしまうと、整理や片付けといった習慣が身につきにくくもなります。
ただ、外観を気にしすぎて自転車置き場を決めてしまうと、出し入れしにくくなってしまいます。大人が出し入れしにくければ、お子様はなおさらでしょう。使い勝手の良い場所を選んで設置しましょう。
タイプ別自転車置き場のご紹介
自転車置き場にも様々なタイプがあります。
・設置のために工事が必要なタイプ
屋根が付いており、雨水が侵入することなく排水設備も整った自転車置き場は、対風性に優れています。丈夫なスチール材を使い、防音性が優れているものなど、様々な種類があります。
施工費用を考えると数十万円になりますが、デザインや機能性にこだわりがある、コレクションしているマウンテンバイクを何台も収納したい、という方にはぴったりです。
・家づくり後に設置するタイプ
家を建てた段階ではどんな自転車置き場が必要かわからない、何台に増えるかわからない、という場合にオススメのタイプです。
あらかじめ自転車置き場用のスペースを確保しておけば、後に家族のスタイルにあったものを選んで設置することができます。
・自分で組み立てられるタイプ
DIYが可能なサイクルポートやサイクルガレージもある。電動ドリルを使った大掛かりなタイプのものから、数十分で組み立て可能なサイクルスタンドと呼ばれるものまで幅広い種類がある。
・テラス屋根タイプ
自転車が増えてきたしそろそろ屋根が欲しい…という時に簡単に設置できるのが、テラス屋根タイプです。テラスの軒の屋根のように、柱を二本設置し屋根をつけるだけなので、工事期間も費用もそこまでかかることなく設置できます。
・戸建てタイプ
屋根があるものと天幕を張るものとを選ぶことができる、手軽に設置できる戸建てタイプです。1日がかりで自分たちで設置することもできますが、業者に頼んで設置してもらうこともできます。
・ガレージタイプ
物置に使われるガレージを自転車置き場に代用したもので、頑丈で使い勝手も良く、雨風を防いでくれるのため大切な自転車をしっかりと守ることができます。
物置と兼用することができるため、自転車の整備用品をまとめて収納し、思い立った時にすぐに整備することもできます。
・ハウスタイプ
テントのような自転車置き場で、お手頃価格で手に入れられます。耐久性や防水性といった面では弱い作りですが、簡単に設置できるため自転車が沢山ある数年は設置して後は撤去してスペースを別のことに使う、ということもできます。
容量も意外と多いので、自転車の台数が増えても対応することができます。
・スタンドタイプ
ハウスタイプよりももっと簡易的な造りのスタンドタイプは、スペースを取らないので狭小住宅には最適です。耐久性はあまりないものの、簡単に折りたたむことができるので、自転車置き場以外にもスペースを活用することができます。
雨風が避けられたら十分だ、という方にはぴったりでしょう。
家づくりでは自転車置き場も忘れずに
忘れられがちな自転車置き場も、何が起きるかわからない長い人生を想定して設置しておくと、後々困ることがありません。また自転車がお好きな方にとっては、狭小住宅でも専用のガレージが持てるということは大きなメリットであり、人生の楽しみでもあります。
これから家づくりを始めるのであれば、自転車置き場の存在も頭の片隅に置いておいてくださいね。
狭小住宅で自転車置き場をどこに設置するか、どのような自転車置き場がおしゃれか、といった自転車置き場に関するご相談はいつでも承っております。
お気軽に、クレバリーホーム東京にお問い合わせください。