実用性バツグン!地下室の7つの使い道と建築実例まとめ

地下室の7つの使い道

収納スペースやシアタールームなど、使い勝手がよく実用性抜群の地下室。新居にはぜひ地下室を設置したい!とは思うものの、どんな用途があるのかを詳しく知った上で間取り計画を進めていきたいですよね。

そこで今回は、地下室の7つの使い道と間取り計画のポイントを建築実例も合わせてご紹介します。これからの家づくりに、ぜひお役立てください。

 


コラムのポイント
・地下室には様々な使い道があります。今回は、ホームシアターや書斎など特に人気のある地下室の使い道を順番にまとめました。
・地下室の使い道はいく通りもあり、住む人の用途に合わせて楽しむことができます。自分たちはどんな使い方がしたいのか、よく話し合った上で家づくりを進めていきましょう。


 

− contents −
◼地下室があればおうち時間はもっと充実!
◼地下室の使い道7選
◼快適な地下室に!家づくりのポイント
◼【地下室のある家】実例紹介
地下室のある家づくりで困った時は…

 

 

 

 

地下室があればおうち時間はもっと充実!


新築地下室の7つの使い道と建築実例

プライベート空間として活用できる地下室。家を建てるならつくりたいな、あったらいいな、と密かに憧れている方も少なくありません。地下室という特別な空間は、新居を建てた時のひとつのステータスですよね。

地下室に関する規制は1994年の建築基準法の改正によりかなり緩和され、個人の家庭でも地下室はつくりやすくなりました。家全体の3分の1までの広さの地下室を設けたとしても、床面積に加える必要がない『容積率の緩和』が適用されるため、経済面でも大きなメリットがあります。

プライベートな時間、空間をより充実させるためにも、自由に楽しめる地下室のある家づくりを進めていきましょう。

▶︎参考コラム:【新築】地下室のある生活と快適に暮らす工夫|メリットデメリット・間取りの工夫

 

 

地下室の使い道7選


新築地下室の7つの使い道と建築実例

地下室には様々な使い道があります。今回は、特に人気のある地下室の使い道を順番にみてみましょう。

 

① 音響に満足!ホームシアター


地下室は周りを土に囲まれた空間です。そのため、防音効果がとても高いのが特長です。映画鑑賞や音楽鑑賞、ライブ鑑賞が好きな人にとっては、大きな音でライブ感を感じながら鑑賞する時間に、何よりもの幸せを感じるのではないでしょうか。

そんな幸せな時間を、ホームシアターとしてつくることができるのが地下室です。音響もいい具合に響くので、映画や音楽の世界にどっぷりと浸かることができます。充実した趣味の時間を過ごすことができるでしょう。

 

② まわりを気にせず音を出せる演奏室


音が漏れにくい地下室は、楽器の演奏にも向いています。ギターやピアノは、どれだけ気をつけていても音が周りに漏れてしまうもの。騒音を気にしながらでは、集中して演奏することができません。しかし地下空間であれば、音の漏れを気にすることなく楽器演奏を楽しむことができます。

地下室設置の際、防音対策をしっかりと施しておきましょう。安心して演奏に集中でき、地下室には演奏室としての役割を果たしてもらうことができます。

 

③ 安心安全・大容量の食品保管庫


災害に備えて、しっかりとストックしておきたい食料品。冷蔵庫に入るだけ、戸棚に入るだけのストックしか持っていない場合、未曾有の事態に対応できないかもしれません。家族の人数が多ければ、なおさらでしょう。

地下室があれば、食品のストックをしっかりとためておくことができます。備えができていれば、災害時でも通常に近い生活を送ることができます。直射日光も当たらず温度も一定に保つことができるので、食品保管には最適な空間です。

 

新築地下室の7つの使い道と建築実例

▶︎【地下室と半地下でビルトインガレージ】敷地16.15坪|延床37.25坪!部屋の高さ、建具・家具配置までギリギリを極めた家

④ 生活用品の保管


家族が増えるにつれ、どんどん増えてくる服や日用品、家具。家のスペースは限られているため、保管場所がどうしても必要になってきます。そんな時、地下室があれば保管場所として活用することができます。

家具や趣味の雑貨など、お気に入りのものであれば保管しておきたいでしょうし、収納スペースを考えて我慢する必要もなくなります。

 

⑤ 静かに集中できる書斎


仕事がたまっている時、ちょっと集中して資格の勉強に励みたい時、地下室は書斎として役立ちます。狭小住宅の場合、家族一人ひとりの部屋を確保するのは難しく、ひとりで集中できる空間を確保しにくいもの。しかし地下室があれば、周りの家族も騒音などを気にすることなく集中するスペースとして活用できます。

 

⑥ 広々充実したワインセラー


地下室があれば、憧れのワインセラーとして使うことができます。以前は湿気が多くジメジメとした空間…というイメージだった地下室ですが、最近は空調設備も発達しており、快適な温度と湿度を保つことができるようになってきています。そのため、ワインにとって最適な温度と湿度を保つことができるのです。

バーカウンターやソファーを設置して、リラックススペースをつくってもいいですね。

 

⑦ 用途にあわせたフリースペース


友だちが遊びに来た時にパーティーをしたい、ママ友と一緒におしゃべりしながらのんびり過ごしたい、友人家族と一緒にカラオケ忘年会をしたい……。そんな日常のパーティーにも地下室は活かすことができます。あまり荷物は置かずに広々としたスペースを確保しておくことで、いつでも好きなように使うことができます。

慌ててリビングを片付ける手間も無くなりますし、大きな声でのおしゃべりも気兼ねなくすることができますね。

▶︎参考コラム:新築で地下室を設置する費用と3つの注意点を解説|おうち時間を楽しむ家づくり

 

 

快適な地下室に!家づくりのポイント


新築地下室の7つの使い道と建築実例

快適に過ごすことができる地下室にするためには、いくつかのポイントがあります。

ドライエリアを設置する


地下室のある建物につくられた、地面を掘り下げた空間のことをドライエリアといいます。地下室の部屋の中ではなく、地下室のまわりを取り囲むように地面から掘り下げてつくられています。空掘り(からぼり)とも呼ばれています。

原則として地下室にはドライエリアを設けるよう、衛生上の観点からも定められています。建築基準法では、地下室は基本的に居室と認められていませんが、ドライエリアを設けることで地下室を居室として使うことができます。

ドライエリアを設けることで、地下室の防湿や風通しが良くなるだけでなく、採光や換気にもなります。避難経路の確保にもなります。

 

防音対策をしておく


元々防音性の高い地下空間ですが、より快適に過ごすためにも防音対策を講じておきましょう。収納スペースとして使う予定だったがシアタールームとして使いたい、楽器を楽しみたい、などライフスタイルの変化に合わせて用途を変えることができるようにしておくと便利です。

 

湿気対策をしておく


比較的湿気が溜まりやすい地下室だからこそ、しっかりと湿気対策をしておきましょう。除湿器や熱交換器、自動排水システムの設置はもちろん断熱工事を行い、年間を通して一定の温度、湿度を保つことができるようにしておくことが大切です。

▶︎参考コラム:家に地下室が欲しい│デメリット対策をして快適な空間に仕上げる方法

 

 

【地下室のある家】実例紹介


メリットや地下室設置の工夫点をもとに、地下室のある家の建築実例もご覧になってみてください。ご自身やご家族のイメージに近い家はありますでしょうか。

 

間口が狭く、奥行きが深い28坪。木造吹抜け付きの地下室、1〜3階、屋上の5層住宅


新築地下室の7つの使い道と建築実例

夢を実現できた、地下のシアタールーム。音響設備・オーディオにこだわり、 専用スクリーンをセッティングしました。

立体的に音が聞こえてくるように配置にこだわり、 家族専用の本格的なシアタールームが実現できました。

▶︎この実例を詳しく見てみる

 

【地下室と半地下でビルトインガレージ】敷地16.15坪|延床37.25坪!部屋の高さ、建具・家具配置までギリギリを極めた家


新築地下室の7つの使い道と建築実例

敷地を最大限有効利用する地下室には、壁面めっぱいのスクリーンを設置。勿論、防音効果もばっちりで、近隣の方を気にせず大きな音を出して大迫力の映像が楽しめます。

▶︎この実例を詳しく見てみる

 

 

 

地下室のある家づくりで困った時は…


新築地下室の7つの使い道と建築実例

地下室の使い道はいく通りもあり、住む人の用途に合わせて楽しむことができます。自分たちはどんな使い方がしたいのか、ぜひ話し合ってみてくださいね。

どんな家を建てるか迷っている、もっと詳しく地下室のある家づくりについて聞きたい、という方はいつでもお問い合わせください。数多くの建築実例をもとに、クレバリーホーム東京がご説明・ご提案させていただきます。いつでもお気軽にお問い合わせください。

 

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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