【戸建て】ルーフバルコニーのある暮らし・メリットとデメリット
夢のマイホーム、せっかく建てるならルーフバルコニーのある暮らしをしてみませんか?開放感を感じながら読書をして過ごしたり、仲のいい友人と集まってランチ会を開いたり…。日々の暮らしがちょっと潤い、理想だと思っていた暮らしを実現することができます。
ルーフバルコニーのある暮らし。メリットとデメリットを把握し、豊かな毎日を実現しましょう。
コラムのポイント
・ルーフバルコニーとは、階下の屋根部分を利用して作られたバルコニーのことです。
・ルーフバルコニーには、開放感がある、部屋が広く見える、家事がスムーズにできる、手軽にくつろぎの場ができる、といったメリットがあります。
・建築時の費用が高くなる、防水工事などの維持費が高い、などのデメリットもあります。
・このコラムを読んでいただくことで、ルーフバルコニーのメリット・デメリット両方を把握した上で、理想の家づくりに活かすことができます。
夢が広がるルーフバルコニーのある生活
ルーフバルコニーのある生活を思い浮かべたことはありますか?ルーフバルコニーとは、階下の屋根部分を利用して作られたバルコニーのことです。
ベランダ、ルーフバルコニー、バルコニーと、似たような言葉があり違いがよく分からないという方も多いかもしれません。
ベランダ
建物の外側にあり、屋根がついて歩行可能なスペースがある場所のこと
バルコニー
2階以上に設置され、屋根がなく手すりがあるスペースのこと
一般的にはこのような違いがあります。歩行可能スペースがあるか、屋根があるか、広々としたスペースか、などから違いを判断します。
ルーフバルコニーがあることで、ベランダでは実現できなかった暮らしのスタイルや、遊び、休日の楽しみなどを実現することができます。バーベキューをしたり、家族でお弁当を作って食べたり、ゆっくりと読書を楽しんだり…。屋根がないことがネックになるかもしれませんが、それ以上にできること、満喫できることはたくさんあるのです。
ルーフバルコニーのメリット
ルーフバルコニーにはたくさんのメリットがあります。順番に見てみましょう。
メリット① 全身で感じる開放感
ルーフバルコニーは、階下の屋根を使って作られています。そのため、ゆったりとしたスペースが確保できるだけでなく、空が広がり開放感を感じることができます。心地よい空気を全身に浴びながら、ルーフバルコニーでの時間を過ごすことができます。
メリット② 居住空間が広く見える
ルーフバルコニーがあると、部屋とルーフバルッコニーとがつながって見える視覚的効果が得られます。そのため、実際の面積以上に部屋が広く見えます。床材の色味や材質を統一したり、壁を減らして大きな窓をはめ込んだりすることで、より一層広さを感じることができます。
メリット③ みんなの憩いの場を提供
友人家族や友だち同士で、バーベキューをしたりランチ会を開いたりする時、ルーフバルコニーが存在感を発揮します。遠くに出かけていかなくても、手軽に非日常体験ができることは、自分たち家族が楽しむだけでなく皆が楽しむ事ができます。準備や片付けに手間はかかるかもしれませんが、それ以上に皆で何かを楽しむという経験は、ちょっとした楽しみを感じる事ができるだけでなく、子どもたちの心の成長という視点でも大きな役割を果たします。
メリット④ 家事がスムーズに
大量の洗濯物を干したり、大きな家具を動かして掃除をしたり、日常生活では多くの家事をこなさなければなりません。狭いベランダだと、いい天気でも少ししか洗濯物が干せなかったり、物をどかして掃除をしたりするスペースが確保できなかったりします。ちょっとしたことかもしれませんが、つもりつもると大きなストレスになります。
ルーフバルコニーがあれば、一気に洗濯をしてもしっかりと乾かすことができますし、家具を一旦置いてくまなく部屋を掃除することもできます。
メリット⑤ 自宅が手軽なくつろぎの場に
仕事で疲れた時、ちょっと一人になりたい時、ルーフバルコニーが使えます。テーブルと椅子並べて、お酒を飲みながら一息ついてもいいですし、日常の喧騒から離れて静かな時間を持つのもよいでしょう。
家族に心配をかけず、気分転換やリラックスをすることができます。
メリット⑥ 土地を有効活用できる
都市部や駅前の人気エリアでは広いお庭つくるのが難しいですが、土地を有効活用できるルーフバルコニーなら無理なくアウトドアリビングをつくれます。コンパクトな土地を有効活用してのびのびと暮らせるのは、大きなメリットといえるでしょう。
ルーフバルコニーのデメリット
メリットがあればデメリットもあります。デメリットを把握した上で、求めるルーフバルコニーの形を導き出すことも重要です。
デメリット① 雨漏りが多くなる
ルーフバルコニーには屋根がありません。ルーフバルコニー自体も、階下部分を利用してつくられたものなので、屋根に施されている防水や漏水処置が施されていません。
雨漏りしてしまうと、建物自体の劣化を早めてしまいます。ルーフバルコニーの床部分への防水処置を行なう、水はけを良くするような作りにしておく、といった対処をあらかじめしておく必要があります。
デメリット② 工事費や維持費が高い
ルーフバルコニーは、一般的な勾配のある屋根よりも工事費が高くなります。また、建築時だけでなく、後の維持費も高くなります。
屋根部分以外でも、手すりや階段の設置、防水を行うことによって、費用は変わってきます。
デメリット③ 10年~20年スパンで防水工事
建築時に防水工事をおこなったとしても、状態にもよりますが10年~20年スパンで防水工事を行う必要があります。外壁のリフォームもこのくらいのスパンなので、金銭的に苦しくなる可能性は高くなります。
また、防水工事の度に業者に連絡をし、調査をして工事して…を繰り返すと、なかなか手がかかります。
デメリット④ 普段の掃除とお手入れ負担が増える
一般的なベランダより広いルーフバルコニーは、床面積の分お掃除の負担が増える点もデメリットの一つ。屋根がない間取りの場合ホコリやゴミが溜まりやすいため、定期的にお掃除しないと排水口が詰まってしまうことも。
快適な暮らしを実現するポイント
ルーフバルコニーで過ごす快適な日々を送るために、新築時にチェックしておきたいポイントが2つあります。それは断熱性とメンテナンスです。
ポイント① 断熱性を高めておく
ルーフバルコニーには、屋根がありません。そのため、階下の屋根部分の断熱性を高めておかないと、夏場は部屋の気温が上がってしまい大変なことになります。
断熱性を高めておく、階下にあまり使用しない部屋を持ってくる、などの建築段階での工夫が必要です。
ポイント② 定期的なメンテナンスをしやすくしておく
ルーフバルコニーの排水口は、こまめな掃除が必要です。排水口にゴミが詰まってしまうと、漏水や雨漏り、家の劣化を早める原因になります。
排水口の掃除やメンテナンスをしやすいように、ゴミの受け口を取り替えやすいようにしておく、あえてウッドデッキは敷かずにいつでもお手入れが出来るようにしておく、などの工夫をしておきましょう。
ポイント③ 声の大きさに配慮する
ルーフバルコニーでの楽しい会話。友だちや家族同士ならいいのですが、ご近所の方にとっては騒音になる場合もあります。声が大きくなりすぎて、苦情が来たり注意を受けたりしてしまったら、今後ルーフバルコニーで過ごしにくくなってしまいます。
せっかく設置したルーフバルコニーでの楽しい時間を、これからも創出するためにも声の大きさには配慮して過ごしましょう。
ルーフバルコニーをつくると建築費用はどれくらい上がる?
広さや構造によって前後しますが、ルーフバルコニーを設置する場合のプラス費用は100~200万円前後が目安です。
防水工事の工法や選ぶ材料によっても価格が変わりますが、コストダウンを優先して雨漏れが発生してしまうとかえって補修費用がかかります。屋上をつくる場合は必ず施工店と工法や耐用年数、将来必要なメンテナンスについてしっかり確認しましょう。
メリット・デメリットを知って理想的な過ごし方を
ルーフバルコニーの間取りは、一般的なお住まいでは味わえない素敵なライフスタイルを叶えてくれます♪ただし良い部分だけを見てつくってしまうと、メンテナンス費用やお掃除の手間に後悔してしまうケースも…。メリット・デメリットを両方しっかり把握して、理想の屋上ライフを目指しましょう。
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