【都内】狭小住宅の暮らしを快適にする5つの方法|初めての家づくり基礎知識
利便性が良く、子育ての環境も仕事の環境も十分すぎるほど整っている東京都内。そこで暮らすことができたら、快適な日々を送ることができますよね。せっかく狭小住宅を建てるなら、快適な住まいになるようにしたい…とは思うものの、初めての家づくりでは何を参考に計画を立てていけば良いのか分からないこともたくさんあります。
そこで今回は、都内の狭小住宅事情と、狭小住宅を快適にする間取り計画のコツをご紹介します。初めての家づくりに、ぜひお役立てください。
コラムのポイント
・『狭小住宅』とは、約15〜20坪以下の土地に建てられた狭く小さな家のことを一般的には指します。5つのポイントをおさえて家づくりを進めることで、満足のいく理想の住まいが実現します。
・都内でもマイホームを新築で持つことができる、利便性が良い、などの理由で人気の高い狭小住宅。しっかり情報を集めながら、理想の家づくり計画を進めていきましょう。
− contents −
◼ そもそも…狭小住宅とはどんな家?
◼ 狭小住宅の暮らしを快適にする5つの方法
◼ 建てられなくなる?今後の狭小住宅事情
◼ 初めての家づくりを成功させるなら…
そもそも…狭小住宅とはどんな家?
今では当たり前に耳にするようになった狭小住宅。『狭小住宅』とは、約15〜20坪以下の土地に建てられた狭く小さな家のことを一般的には指します。また、延床面積約70平米の一戸建てのことを指す場合もあります。
実は、狭小住宅という定義は特に決まっているわけではなく、実際には曖昧なもので、狭い土地に建つ家を総称して、狭小住宅といっています。
▶︎参考コラム:狭小住宅を恥ずかしいと思う理由は?自慢できる家にする方法
狭小住宅の暮らを快適にする5つの方法
快適に暮らすことができる狭小住宅を建てるには、おさえておきたい5つのポイントがあります。順番にみてみましょう。
① デッドスペースを活用する
狭小住宅は、とても限られたスペースに立つ家です。そのためできる限り土地を有効に使って、居住スペースを取りたい、というのが本音ではないでしょうか。気を付けて設計したとしても、家の中にはデッドスペースが意外と多く存在します。クローゼットの上部や階段の裏、冷蔵庫や洗濯機の上部などがデッドスペースに当たるでしょう。このスペースは、普段は目に見えませんが有効に活用することで収納スペースとして賢く活用することができます。
暮らし始めてみないとわからない部分ではありますが、デッドスペースになりそうな場所には、あらかじめ可動式の棚を設置しておいたり、幅に合わせた収納ボックスを作っておいたりすると良いでしょう。
▶︎参考記事:狭小住宅の事例を紹介│約10坪の敷地でも広々とした生活は叶います
② 間仕切りを減らし空間を広く使う
部屋数を多くするために各々の部屋を壁で仕切ってしまうと、閉鎖的な空間になってしまいます。元々狭小地に建てられているので、空間をいかに広く感じることができるようにするかはとても重要です。
個々の最低限のプライバシーは確保した上で、壁はあまり増やさず、開放感のある空間にするようにしてみましょう。また、開放感を感じるためには吹き抜けの設置もオススメです。あるだけで、部屋全体の明るさを確保することができます。
空間を区切る際は、移動式の収納棚やパーテーションなどを使って区切ると良いでしょう。視界が通るだけの広さを感じながら、空間はしっかり区切ることができます。家を建てた後は統一感のある家具やテイストの合う家具を使うことで、より一層空間全体にまとまりが生まれます。
▶︎参考記事:子ども部屋を間仕切る方法を解説│将来を見据えた家づくり計画
③ ロフトや中庭の設置する
狭小住宅は、どうしても家の中を小さく狭く感じてしまいます。それを最小限に抑えるために、空間内に新たなスペースを増やしてみましょう。
ロフト
ロフトは、天井高を高くして部屋の一部を2層式にした上部スペースのことを言います。狭小住宅にロフトを設けることで、物置きや書斎、子供部屋などに利用するスペースを新たに生み出すことができます。建築基準法上、ロフトは採光や換気の基準を満たしておらず居室とは認められていないため、用途には注意しましょう。
▶︎【木造耐火の家】敷地17.33坪|延床34.35坪!間口が狭くて奥行きがある縦長敷地に狭小3階建て
中庭
中庭を設置するのもいいでしょう。狭小住宅における中庭はただ自然を感じるだけでなく、外からの目隠しであったり、各部屋への採光や風通しを確保するためであったりととても有効に活用することができます。中庭を設けることでより部屋が狭くなってしまう恐れもあるので、部屋空間とのバランスを見ながら設置するのがポイントです。
▶︎参考記事:【狭小住宅】リビングを広く使うための最適な配置やレイアウトをご紹介!
④ 持ち物の量に合わせて収納スペースをつくる
最適な収納スペースを設けるためにも、憧れのマイホームでの生活に必要なモノはどれだけなのかをあらかじめ把握しておきましょう。最低限の物で生活をしていくことができるように持ち物の整理をすることで、必要なモノだけで生活することができます。多くのものを持たず、必要最小限のモノで暮らすミニマリストが流行っていますが、この考え方は狭小住宅に住む人が参考にできる部分が多くあるのではないでしょうか。
所有しているモノが減ることによって、物の管理や探し物の時間を減らすことができます。さらに、必要のない収納スペースを確保せずに済みます。また、よくよくモノの見直しを行うことで、新居用に購入しようとしていたモノ、多額の費用をかけてわざわざ新居に持って行こうとしていたモノ、これらを減らすことができます。
⑤ 開放感が増すように採光スペースを設ける
光をうまく取り入れることで、狭小住宅での窮屈さを感じにくくなります。光がしっかり取り入れられると、室内に十分な明るさが充満します。限られた立地条件ではありますが、その中でも明るさを確保できるような工夫をしましょう。大きめの窓を設置するだけでなく、壁の上部に小窓を設置するというのも有効です。可能であれば、天窓も設置することでさらに開放感に一役買ってくれそうですね。
合わせて天井を高くしたり、吹き抜けを作ったりすることでも、さらに開放感を感じることができます。
▶︎参考記事:【吹き抜けのある家】後悔しないためにできる対策7選|注文住宅の間取りポイント
建てられなくなる?今後の狭小住宅事情
かつては、狭さに対して抵抗を覚えていた人も多かった狭小住宅、しかし価値観が多様化した今は、あえて狭小住宅という選択をする人が多く、狭小住宅は、都内に暮らす人の選択として当たり前のものとなりました。
しかし、定着してきた狭小住宅も、今後建てることができなくなる可能性が出てきています。その理由として、『最高限度高度地区』と『敷地面積の最低限度』の2つの都市計画制度の導入が多くの区で検討されていることが挙げられます。
景観を守るための2つの制度
『最高限度高度地区』と『敷地面積の最低限度』の2つの制度は、東京都の景観をよくしたり、ミニ開発などを防いだりするための制度です。
ミニ開発とは、1000m2未満の土地を細分化して、敷地面積が100m2未満のように小規模な宅地の分譲や建売住宅を開発することを一般的にいいます。東京23区でも、7区で区内全体に規定されています(工業地域や商業地域など一部特別区域をのぞく)。
この規定が制定されている区では、100m2以下の新築分譲住宅の販売はできません。そのため、今後の狭小住宅購入が難しくなっているのです。今後、狭小住宅の建築を考えていらっしゃるのであれば、まだ制定されていない区での家づくりを早めに検討してみましょう。
初めての家づくりを成功させるなら…
都内でもマイホームを新築で持つことができる、利便性が良い、などの理由で人気の高い狭小住宅。家族の希望を詰め込んだ家が出来上がることを思うと、ワクワクしてきますね。しっかり情報を集めながら、理想の家づくり計画を進めていきましょう。
どんな家を建てるか迷ってしまう、もっと詳しく間取りの考え方について聞きたい、という方はいつでもお問い合わせください。数多くの建築実例をもとに、クレバリーホーム東京がご説明・ご提案させていただきます。いつでもお気軽にお問い合わせください。