【実例紹介】屋上のある家で過ごす日常
だんだんと暖かくなり、新緑が眩しい季節。屋上でゆっくりと寝転んで、のんびりとした休日を過ごしたい…子どもたちとゆっくり戯れたい…と思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
自宅に屋上があれば、休日遠くに行かなくても快適に心身ともに休めることができるリラックス空間が手に入ります。
今回は屋上の魅力と設置に必要な費用、すでに屋上で快適な休日を過ごされている方の実例を合わせてご紹介します!
コラムのポイント
・屋上があることで、四季を通じで家族とともにイベントを楽しむことができます。
・屋上設置には200〜300万円ほどの費用がかかりますが、屋上があることによって得られる豊かな体験を思えば、価値のある投資です。
・このコラムを読んでいただくことで、屋上の良さを改めて知り、今後の家づくりの参考にすることができます。
屋上の魅力
広いバルコニーがなくても、ベランダの設置が難しくても、屋上であれば設置することは可能です。
家の上に広々としたスペースがあることで、庭がなくても一年を通してガーデニングを楽しみ、ピクニックにプール、お月見と、年間を通して、家族の楽しみの幅を広げることができると思うと…とってもワクワクしませんか?
春は屋上庭園で安らぎを
屋上があれば、屋上庭園を設置することができます。春は暖かい陽気の中、草木が生い茂り、花開き、屋上一帯に生命力を感じることができます。
近くに公園がなくても、土地のサイズの問題で庭を設置することができなくても、椅子とテーブルをセットして、本とドリンク、ちょっとしたお菓子を持って出るとあっという間に快適な空間へと早変わりします。
夏はバーベキュー
夏は、家族みんなでバーベキューを楽しむことができます。夏休み、なかなか会えなかった子どもの友だちや、遠くに住む懐かしいあの人、いつもイベントを一緒に楽しむ仲良し夫婦…。たくさんの顔ぶれが集まって、みんなで火を囲む時間は、どんな経験にも代えがたい最高の思い出となるでしょう。
秋はお月見
少し肌寒くなってきた秋。山に登って月を見上げるのも風流ですが、屋上から見上げる月もまた美しいもの。みんなで手作り団子を作って、屋上に持って上がって見上げる月。いつもと同じ日常なのに、ほんのり異空間を感じることができます。
冬は天体観測
空気がぴんと張り詰める寒い冬。お出かけするのはちょっと寒い…という時は、みんなで天体観測。空気も澄んでいるので、星空がよく見えそうです。体が冷えてきたら、すぐ下の部屋に戻って暖をとることもできます。
日本特有の四季の移ろいも、屋上あることによって肌でしっかりと感じながら日常を過ごすことができます。私たちの暮らしの中の楽しみを、こんなにも増やしてくれると思うと、とても魅力的ですよね。
屋上設置にかかる費用
さて、そんな魅力ある屋上は現実的にどのくらい設置費用や維持費がかかるのでしょうか。屋上設置のための必要な工事内容は、以下のようなものがあります。
⒈ 防水工事をする
常に雨や風、日光に屋上はさらされています。そのためにしっかりと防水工事を行い、雨漏りを起こさないように気をつける必要があります。屋根の形を陸屋根にするだけでなく、溜まった水が屋内に浸入しないようにする工夫をし、家の劣化を防ぐ必要があります。
工事内容として、防水シートを二重に貼る、紫外線に強い防水シートを使用する、などを行います。工事内容によっては、屋根そのものの設置よりも材料費がかかる場合もあります。
⒉ 補強工事をする
二階の天井部分に、屋上で人が過ごせるだけの補強工事が必要です。人が過ごすだけでなく、場合によっては大きな家具を搬入することも考えられます。その可能性に対応できるだけの、補強を行います、そのための工事にかかる材料費、人件費なども計上されます。
⒊ 階段の増設をする
屋上の設置だけでなく、その屋上につながる階段や出入りスペースの設置費用も必要です。さらに、落下事故を防ぐだけでなく、安全確保のためにも手すりや立ち上がり部分の設置といった工事も必要です。材質によっては費用を押さえられる部分なので、階段にはこだわらない場合費用は抑えることができます。
⒋ 水道や電気の工事をする
屋上で火を使ったり電気、水道を使ったりするためには、設備を引き込んだり、防水対策をしたりする工事が必要です。
このように、様々な費用がかかります。設備内容や、施工する業者にもよりますが、屋上を設置することで200~300万円ほどかかることを想定しておきましょう。材料費や行程など、削ろうと思えば削れる部分もありますが、暮らしの安全に必要な部分は削ってしまわないように注意しましょう。
費用を少しでも抑えたい、という場合、屋上の広さで調整することも可能です。屋上の費用は、坪単価で計算されることがほとんどなので、屋上の坪数を減らすことによって、いくらか費用を抑えることができるので検討してみましょう。
また、屋上の設備内容によっても、費用は変わってきます。水道や電気を引き込むかどうか、引き込むのであればどのくらい設置するのか、テーブルや椅子も設置するのか、などで初期費用だけでなくランニングコストも大きく変わってきます。屋上を設置する!と決めた時点で、どのような使い方をするのか家族で話し合い使用方法を明確にし、的確で無駄のない設備投資をしていきましょう。
費用を抑えるために利用できる制度
屋上の設置には、費用を抑えるために活用出来る制度が整っています。
屋上緑化助成金制度
『屋上緑化助成金制度』という制度は、屋上を緑化することで費用の一部または全額を負担してくれる制度のことです。
ある一定の条件を満たすことで、自治体によって名称は違いますが『生垣緑化助成金』『屋上緑化助成金』『壁面緑化助成金』などのように国などの公的機関に助成をしてもらうことができる様々な制度があります。助成金の上限も自治体によって異なりますが、例えば東京では、『東京都公園協会街かど緑化支援事業』が屋上設置にあたって、200万円という上限はありますが費用の1/2を助成してくれます。
これらの緑化助成金の目的は、ヒートアイランド現象の軽減、景観を良くして地域の環境を整える、災害発生時の危険回避のためにコンクリートブロック塀を生垣に作り替える、などが挙げられます。
利用を検討している場合は、全ての自治体で実施されているものではないのでまず自治体に確認をするようにしましょう。
【実例紹介】屋上のある家
では、実際に屋上のある家の様子を見てみましょう。
こちらのお家は、屋上にあるお部屋と屋上を、一体感を持たせるために大きな窓で2つの空間を繋げる工夫をしています。天気のいい日は、窓を全開に開けて太陽の光や風の通りを感じることができますね。
この工夫をすることで、気温が穏やかな季節には、窓を開けて開放的に、暑い季節や冬の寒い季節には、窓を閉めて快適なままお部屋から外の景色を広々と眺めることができます。
こちらのお家のこの広々とした屋上。3階建てという高さのさらに上に設置された屋上なので、日差しを遮る障害物もなく風通しも抜群です。洗濯物を干せば、あっという間にカラッと乾いてくれそうですね。
このように視界を遮るものが周りにないことで、お月見や天体観測もなお一層楽しむことができそうです。
1年を通して豊かな屋上ライフを
屋上があることで、1年を通して生活を楽しむことができます。それまでにかける費用では代え難い、経験と時間を生み出すでしょう。
これから家づくりや屋上設置を検討されている方は、ぜひクレバリーホームにご相談ください。