新築には地下室を|魅力をたっぷりご紹介!
限られた敷地を有効活用したい、室内スペースを可能な限り増やしたい。とはいえ、東京は土地が高いし、狭小地だから部屋数を増やすのは難しい…。そんな時にオススメなのが、『地下室』です。地下室があれば、居住スペース以外にも家の中にさらに特別な空間を増やすことができます。せっかく家を建てるなら、限られた土地を有効活用したいですよね。
そこで今回は、地下室の魅力と建築時の注意点を合わせてご紹介します。これからの家づくりに、ぜひお役立てください。
コラムのポイント
・勉強やシアタールームなど、地下室の様々な用途についてまとめました。
・地下室があれば、様々な用途で空間を活用することができます。もちろんいいことばかりではなくデメリットや注意点もあるので、どのように取り入れていくのかをしっかり検討した上で、地下室のある家づくりを進めていきましょう。
− contents −
◼地下室だから叶えられる有効な土地活用
◼ドライエリアを設置してより快適な地下室に
◼地下室設置で気をつけたいポイントと注意点
◼地下室のある家で充実したおうち時間を
地下室だから叶えられる有効な土地活用
地面より低い部分に設置された『地下室』。建築基準法では『地階』と明記されています。床が地盤面よりも下にあって、天井の高さの3分の1以上が地盤面より下にある空間のことをいいます。
地下室をつくることで、通常の住宅よりももちろんコストはかかります。しかしコスト面以上に実際の生活の中で得られるものの方が多く、土地を有効に活用できるという最大のメリットがあります。
地下室のある家が身近にない場合、どのような暮らしが実現できるのか、どう活用できるのかといったイメージが湧きにくいかもしれません。今回ご紹介する中で、地下室のある暮らしのイメージを膨らませていってくださいね。
用途がたくさん!地下室の魅力
たとえ部屋数が少なくても土地が狭くても、地下室があれば様々な方法で土地を有効活用することができます。
音が響かず集中できる空間
土に囲まれ、密室である地下室は遮音性や吸音性にとても優れています。外部の音をしっかりと遮るだけでなく、内部の音を漏らさない防音効果の高い空間です。お隣が近くて生活音が気になる、狭小地なので部屋数を増やすことができない、といった場合でも地下室があれば趣味を満喫することができるでしょう。
ピアノの練習室やトレーニングスタジオ、シアタールームとして活用できるのはもちろん、映画が好きな方は大音量で楽しんだり、周りを気にすることなく楽器演奏や音楽を聴くこともできます。静かな密室で集中できるため、試験勉強や資格取得のための勉強も捗るでしょう。
一定の温度を保つことができる
地下室というと、どうしても洞窟のような湿気がたまりやすいイメージがありますが、現在の地下室は空調設備がしっかりと整っています。そのため、地中とはいえ年間を通じて湿度や温度が安定しているのです。そのため、食料やワインの貯蔵庫としてとても適しています。家族の人数が多い、食べ盛りの子どもがいて安く食料を調達し保存しておきたい、長期的に多くの食料を保管したい、といった方にはかなり役立つでしょう。
また、震災や台風などの自然災害が起きた時にも大いに役に立ちます。自宅にどれだけの食料を確保し、安心安全に日々備えているかは、その家で暮らす上でとても重要です。いざという時のために、どれだけ備えることができるかはとても重要です。
収納スペースとして活用
注文住宅を建てるなら、リビングや寝室といった居住スペースはできるだけ広くとり、開放的な空間に仕上げたい、という方は多いのではないでしょうか。この時に問題となってくるのが収納スペースです。収納スペースを増やすなら居住スペースを狭くする、居住スペースを増やすなら収納スペースをできる限り減らす…。このような、どちらを選ぶか迷ってしまう場合でも地下室があれば解決します。
地下室をまるまる収納スペースにしてしまうことで、季節的な物や滅多に使わない物をまとめて収納することができます。空調機能も整っているので、湿気やカビの心配もありません。その分、居住スペースは広く取ることができるでしょう。
このように、地下室にはたくさんの用途があり、生活をさらに豊かに便利にしてくれる役割を果たします。
▶︎参考コラム:地下室の失敗しない作り方│利用目的に合ったスペースにしよう
ドライエリアを設置してより快適な地下室に
地下室をさらに快適な空間にするためには、ドライエリアの設置も視野に入れておきましょう。
ドライエリアとは、地下室のある建物につくられた地面を掘り下げた空間のことをいいます。地下室の内部ではなく、地下室のまわりを取り囲むように掘り下げてつくられており、空掘り(からぼり)とも呼ばれています。建築基準法では、地下室は基本的に居室と認められていません。しかし、ドライエリアを設けることで地下室を居室として使うことができます。衛生上の観点からも、原則として地下室にはドライエリアを設けるよう、定められています。
ドライエリアがあることによって、大きな窓が設置でき、それが開口できることによって地下室にも心地良い空気を送り込むことができます。また、重力換気を利用した効率的な自然換気も行うことができます。
また、地下室には太陽の光が届きにくいのですが、ドライエリアがあれば地下であっても直接太陽光を届けることができます。これにより、地上階と同じような住環境の実現が可能となります。
さらに、避難経路の確保や閉塞感の解消にもなります。
▶︎参考コラム:地下室を利用したおしゃれな暮らし│地下室の特徴を活かそう
地下室設置で気をつけたいポイントと注意点
便利で使い勝手の良い地下室ですが、家づくりを進める上で知っておきたいこと、気を付けたいポイントがいくつかあります。
湿気対策をしっかりと行う
ドライエリアを設置したとしても、周りを土に囲まれた地下室は湿気が溜まりやすいもの。湿気対策のため断熱工事をしっかり行うのはもちろん、除湿器や自動排水システムの設置、熱交換器の設置なども行いましょう。そうすることによって、年間を通して一定の温度、湿度で快適な空間を保つことができます。設備を整えているとはいえ、建てた後はこまめに空気の入れ替えを行うようにしましょう。
浸水対策を万全にしておく
近年増えている集中豪雨やゲリラ豪雨。これらの自然災害により、地下室は浸水してしまう恐れがあります。また、地下水の水位が上がり地下室の壁に浸水してしまう恐れもあります。一度浸水してしまうと修繕費用がかかるのはもちろん、家具や家電も使えなくなってしまいます。高台のような土地が高い場所に家を建てるケース以外は、浸水などの影響を受けないための対策を講じておきましょう。
▶︎【地下室と半地下でビルトインガレージ】敷地16.15坪|延床37.25坪!部屋の高さ、建具・家具配置までギリギリを極めた家
リビングや寝室として使うなら建築条件を満たすこと
地下室をリビングや寝室として活用する場合、建築基準法の『居室』の規定に適合させる必要があります。居室に適合させるためには、
・空掘りなどの開口部がある、もしくは上部が外気に開放されている
・居室内に湿度調整や換気をするための設備が整っている
・防水措置が講じられている
・適切な大きさの窓が設置されている
などが建築基準法で義務付けられています。
避難経路を検討・確保しておく
地下室は緊急時の避難場所になりますが、一方で地震や水害により閉じ込められてしまう可能性があります。防音性が高いため、ドライエリアがなければ救助の声も届きにくくなりますし、火災が起こった時は煙が充満してしまうことも。
何かあった時にどのように対処していくのか、どのように避難するのか、など事前に検討しておきましょう。
▶︎参考コラム:憧れの地下室のある家│地下室をつくるのは簡単?ポイントを解説
地下室のある家で充実したおうち時間を!
地下室があれば、様々な用途で空間を活用することができます。土地代の高い東京に注文住宅を建てるのであれば、地下室という選択は大きな魅力でしょう。
もちろんいいことばかりではなくデメリットや注意点もあるので、どのように取り入れていくのかをしっかり検討した上で、地下室のある家づくりを進めていきましょう。
どんな家を建てるか迷っている、もっと詳しく地下室のある家づくりについて聞きたい、という方はいつでもお問い合わせください。数多くの建築実例をもとに、クレバリーホーム東京がご説明・ご提案させていただきます。いつでもお気軽にお問い合わせください。
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