二世帯住宅を建てるなら平屋?二階建て?違いと選び方を解説

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二世帯住宅での暮らしを検討する際、『郊外に平屋を建てて二世帯住宅にする方法』それとも『便利な都内に家を建てて二世帯住宅にする方法』どちらを選ぶか迷っている…という方は多いのではないでしょうか。住まいの選択肢は様々だからこそ、せっかく家を建てるなら後悔のない暮らしを実現したいですよね。
そこで今回は、二世帯住宅を建てる時に参考にしたい、平屋のメリットと二階建てのメリット、選択に迷った時の選び方についてご紹介します。それをそれぞれのメリットとデメリットを見て、家づくりのヒントにしてみてくださいね。

 


コラムのポイント
・平屋にするか二階建てにするかというのは、家庭の状況や二世帯住宅を建てる周りの環境などをよく配慮して決めることで、より生活のしやすい二世帯住宅を建てることができます。
・家づくりで迷った時は、自分たちはどんな暮らしをしたいのか、どんな間取りなら満足のいく暮らしができるのか、よく考えた上で親世帯子世帯がじっくりと話し合いながら決めていくことが大切です。


 

− contents −

■ 二世帯住宅は平屋と二階建てどちらがおすすめ?
■ 平屋と二階建てで迷った時に選ぶポイント
■ これから二世帯住宅を建てるなら…

 

 

 

 

二世帯住宅は平屋と二階建てどちらがおすすめ?

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▶︎リビングダイニングにこだわった二世帯住宅のキッチン

平屋と二階建てには、それぞれにメリットがありますが、その一方でデメリットもあります。そのため、二世帯住宅にするなら一概にどっちが良い、ということは明言できません。しかし、各家庭によって、メリットはそこまでメリットではなく、デメリットも有利な条件になるかもしれません。

平屋にするか二階建てにするかというのは、家庭の状況や二世帯住宅を建てる周りの環境などをよく配慮して決めることで、より生活のしやすい二世帯住宅を建てることができます。自分たちの暮らしや状況にあったタイプで二世帯住宅を建てることをおすすめします。

 

【二世帯住宅】平屋の場合


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平屋というのは、二階のない一階だけの住宅のことです。平屋は、すべてが同じフロアにあるので生活の動線が短くすむため、階段が必要ないので家が上下に分断されることもありません。
30坪ほどの家であれば、そのうち1.5坪ほどは、階段のスペースになりますが、平屋の場合は階段が必要ないため、その分リビングやダイニング、各部屋を充実させることができます。ワンフロアの平屋は、視線の抜けや奥行き感を出しやすく、家を広く感じることができます。

 

平屋のメリット

それでは、平屋のメリットについて見ていきましょう。メリットとしては、次のようなものが挙げられます。

・ワンフロアで動線が短く移動が楽
・階段がないため、生活が上下に分断されず、階段スペースを有効活用できる
・平面的な広がりが出るため、開放感を感じることができる
・一階で生活を完結できるため、老後が安心
・構造的に強く耐震面で安心

特に、ワンフロアのみなので移動が楽な構造ということは一番のメリットでしょう。足腰が弱った状態で階段を上がって二階の寝室に行く必要がなく、一階で必要なことをすべて完結できます。また、家全体がバリアフリーになっているので、老後も安心です。

平屋のデメリット

メリットがある一方で、平屋にもデメリットはあります。平屋のデメリットとしては、次のようなものがあります。

・敷地や周辺環境の影響を受けやすい
・二階建ての家と比べると、同じ広さでも平屋の方が坪単価が高くなる
・家の中心部が暗くなりやすく、日当たりが気になる
・二階建ての家に比べると、間取りの難易度が高い
・部屋の中が丸見えで、外からの視線や防犯面が気になる

これらが平屋の代表的なデメリットと言われています。主に、都市部や住宅街で平屋に住む場合に起こってしまいがちな失敗例です。
また、同じ30坪の家でも、二階建てと平屋を比べると平屋のほうが建築費が多くかかります。二世帯住宅は各々の寝室や水回りの設備など、通常の住宅に比べると設備にかなり費用がかかります。建築費はできればおさえたい…という方にとってはは、平屋という選択はデメリットかもしれません。

 

【二世帯住宅】二階建ての場合


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多くの人が住み慣れているであろう二階建ての家。マンションやアパート暮らしが長い、という方にとってはあまり馴染みがないかもしれませんが、このタイプの家は生活空間が分けやすく、個々のプライバシーを守りつつ生活することができます。

 

二階建てのメリット

それでは、次に二階建てのメリットを見ていきましょう。

・建築費用、土地の購入費用が平屋に比べ安い
・外観形状に変化をつけやすい
・吹き抜けやリビング階段など間取りの自由度が高い
・冷暖房効率が良い

平屋に比べて、二階建ての方がトータルコストを抑えることができます。また、二階建ての方がバルコニーやガーデンルーフ、吹き抜けやリビング階段など、変化をつけやすい間取りです。基本的に、外壁や床、天井の面積が平屋よりも小さいため、熱の損失率が低くなります。上下階ともに温かい室温を保つことができます。

二階建てのデメリット

次に、二階建てのデメリットを見ていきましょう。

・階段が必要
・階段、二階窓が子どもにとって危険
・タレ壁や耐力壁が発生しやすい
・メンテナンス費用がかかる

 

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▶︎吹き抜けが開放的なロフト付き二世帯住宅

平屋と異なり、二階建ての家には必ず階段が必要になります。上り下りが必要ということもありますが、費用面で考えても、平屋には必要のない建設費用がプラスされます。二世帯住宅としての暮らしを考えた時に、やはり階段の存在は大きなネックとなります。

 

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▶︎各階をつなぐエレベーター

無理なく家の中を移動できるよう、エレベーターを設置したり、若い世代が使用する部屋は二階に設けたりといった工夫が必要です。

 

参考記事:二世帯住宅のタイプ別│母一人と一緒に住む間取りを考える

 

 

 

平屋と二階建てで迷った時に選ぶポイント

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▶︎1階は動物病院、2〜3階が住居の二世帯住宅

平屋にするか、二階建てにするか、どう選べばいいのかというのはやはり迷うもの。そんな時は、次のポイントを話し合った上で選択してみてはいかがでしょうか。

 

土地の広さ


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▶︎広々としたリビング&ダイニング

どのくらいの広さの土地に家を建てるのかによって、平屋と二階建てどちらが適しているのかは異なります。世代も価値観も異なる世代がともに暮らすことを考えると、窮屈に感じる空間にともに暮らすよりも、余裕のある空間に暮らした方が関係性も良好に保つことができます。
東京のどこに暮らすのか、どのくらいの土地を確保できそうなのか、その上で建てる家を決めていきましょう。

 

参考記事:完全分離型二世帯住宅の間取り│広い土地は必要ない?

 

階段の有無


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▶︎足に優しい素材が使用された階段

二世帯住宅の場合、元気な子どもや若い世代だけでなく、足腰衰えた方や数年後には介護が必要になる方もともに暮らすことになります。そんな時、階段の有無は5年後、10年後を考えた時にやはり大きなネックになります。
予算に余裕があれば、三階建てや地下室付きにしてエスカレーターを導入して暮らしを完全に分ける、という手段も視野に入れて話し合ってみましょう。

 

両方の良さを取り入れる間取りも検討する


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▶︎和の雰囲気を取り入れた二世帯住宅

平屋と二階建て、それぞれの良さを組み合わせた間取りにするという選択肢もあります。玄関を入って左右に親世帯と子世帯で分け、各住居にキッチンや浴室、トイレなどを設置する、親世帯を平屋に、子世帯を二階建てにする、平屋と二階建てをつなげた二世帯住宅という形もあります。この間取りなら、同じ屋根の下にいながら独立性を重視した二世帯を実現することができます。
『親世帯のことを考えると平屋にしたいけど、子世帯のことを考えると二階建てにしたい…』という家庭には最適です。双方の独立性を重視できる上に、何かあればすぐにお互い駆けつけることができる、という平屋のメリットと二階建てのメリットを兼ね備えた二世帯住宅での生活が実現します。

 

家づくりで迷った時は、自分たちはどんな暮らしをしたいのか、どんな間取りなら満足のいく暮らしができるのか、よく考えた上で親世帯子世帯がじっくりと話し合いながら決めていくことが大切です。

参考記事:完全分離型二世帯住宅の間取り│広い土地は必要ない?

 

 

 

これから二世帯住宅を建てるなら…

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平屋と二階建て、どちらもそれぞれにメリットとデメリットがあります。しかし、デメリットは、一生デメリットとしてあり続けるのではなく、解消することでメリットを活かしたより暮らしやすい住宅にもなり得ます。そのため、どちらにするのかを決めることはとても重要なことで、自分たちの家庭の状況にあった方を選びましょう。

二世帯住宅をご検討の方は、二世帯住宅に関する専門家が多く在籍するクレバリーホームにぜひご相談ください。

 

 

 

 

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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