【タイニーハウス】小さな家でも豊かな暮らし|間取りの工夫と活用法

 

 

利便性や経済面を考えて都心部の一軒家に住みたいけれど、土地が狭くなるし、窮屈な暮らしはちょっとな…と尻込みしてはいませんか?

土地が小さい、と言っても、見方や考え方を変えるだけで豊かな暮らしが実現します。今回は、都心の『小さな家』だからこそできる豊かな暮らしと、間取りの工夫をご紹介します。

このコラムが、小さな家の良さを知り、様々な側面から利点を見られるきっかけとなれば幸いです。

 

 


コラムのポイント
・小さな家に住むことで、必要なモノだけに囲まれ、経済的、精神的なゆとりが生まれ、満足度の高い生活を送ることができます。
・小さな家の間取りを考える際は、廊下や生活動線、収納、空間の活用、地下室やロフトの設置などの工夫をしましょう。
・このコラムを読んで頂くことで、小さな家に暮らす良さを知り、今後の家づくりの参考にすることができます。


 

 

 

 

タイニーハウスってご存知ですか?


近年、アメリカやドイツ、スペインなど多くの国で『タイニーハウス』が人気を集めています。タイニーハウスとは、小さな家のことをいいます。大きな家にとらわれず、コンパクトでもより豊かな人生を送ることができるとして人気が高まっています。

 

 

都心部だからこそ実現するタイニーハウス

都心部に家を建てようとする場合、土地は高いし狭小地になるのは仕方がない、と思うかもしれません。もちろん、土地の面積が小さいことで、土地代を安く抑えることができたり、土地が狭すぎて建てる家に制約が多くなる場合は土地単価がさらに安めに設定されていたりと、限られた予算の中でもマイホームが実現します。都心部でも念願のマイホームを建てたいという方にとってはとても魅力的なのではないでしょうか。

ただ、少し考え方を変えれば、都心部はタイニーハウスが勝手に実現する場所でもあるのです。

 

 

必要なものだけに囲まれた生活

家が小さいと、家具が置けないし狭いし、広々とした空間にならない…と思うかもしれません。しかし、あえて家具をあまり置かずに広々とした空間を確保している、と考えるといかがでしょうか。

生活を簡略化しシンプルにし、必要のない浪費を減らすことで生活は向上、幸せで充実したものになるというデータもあります。近年、ミニマリストという生き方や言葉が流行るのも、必然だったのではないでしょうか。

元々限られたスペースである小さな家は、部屋の中を最小限のモノだけにせざるを得ず、結果として衣類や家具家電にかける金額を減らすことが出来ます。そうすることで、心にもゆとりが生まれ生活面での精神的負担を大きく減らすことが出来ます。

 

無駄を省いたシンプルな生活を意識することで、生活をコントロールする力が身につき、家の購入という人生の大きな決断も他の出費を抑えられているので負担にならずに済むのです。

 

 

 

 

小さな家の間取りの考え方


では、小さな家でも満足度の高い生活ができるような間取り例をご紹介します。

 

 

・廊下

小さな家は、元々狭い作りなので廊下は必要最低限にし、そのスペースを別の部分に活用しましょう。無理に廊下を作ったとしても、狭い廊下は逆に圧迫感を与えます。廊下を介さずとも、それぞれの部屋を行き来できる回遊性の高い間取りを考えましょう。

 

・生活動線

回遊性の高い間取りであれば、必然的に整ってくるのが生活動線ですが、改めて工夫しましょう。

設計図を基に、家族それぞれの動きがどうなるのかをシミレーションしてみることもオススメです。家族それぞれのコマを作り、朝起きてから夜寝るまでの動きを、コマを使ってままごとのように動かしてみます。家族同士ぶつかる箇所が多いのであれば、そこは見直しができるポイントです。このように、実際にコマとして動かしてみることで、生活の中の動きに基づいた間取りにすることが出来ます。

 

・収納

収納スペースはあるに越したことはありませんが、あればあるだけいい、というものでもありません。小さな家に住む場合に欠かせないのが、モノの見直しです。収納スペースを間取りで決める前に、生活に必要なモノはどれだけなのかを一度見返して、把握しておきましょう。最低限のモノで生活をしていくことができるよう、持ち物の整理をすることで、不要な収納スペースを確保せずに済みます。

モノが減ることによって、物の管理や探し物の時間を減らすことができます。また、必要のないモノを溜め込んでおくためのスペース確保ではなく、家族がゆっくりとくつろぐリビングや寝室といった必要な場所にスペースを使うことが出来ます。

 

そして収納以外にも、収納などに有効に使えるデッドスペースが暮らしの中にはいくつか存在します。どれだけ入念に間取りを考えたとしても、いざ建てて暮らし始めてみると、いろんな場所にデッドスペースが見つかります。階段の下部や広々としたクローゼットの上部などがそれに当たります。先に収納スペースを慌てて作らなくても、デッドスペースを収納に当てることができるので、間取りを考える際はそのことも頭に入れておきましょう。

 

・空間を立体的に活用

部屋数を多くしようと各々の部屋を壁で仕切ってしまうと、開放感のない空間になってしまいます。また、一つひとつの部屋が狭く暗く、居心地の悪い空間になってしまう可能性もあります。

壁を造らなくても、吹き抜けやスキップフロアをうまく活用して、空間に奥行きや変化を持たせ、立体的に区切るようにしましょう。また、家具をうまく使い、組み合わせることで空間を区切ることも出来ます。そうすることで、壁を作る必要がなく、建築時の初期投資を抑えることが出来ます。

工夫次第で、限られた中でも、快適に暮らすことができます。

 

 

・地下室やロフトの設置

どうしても生活スペースが足りない…という場合は、地下室をつくることで、元々計画していた居住空間の2倍近い空間を確保する事ができます。 土地の値段が高い、もしくは周囲の家の距離が近くプライバシーが気になる、敷地内に高低差がある、といったような土地の場合、地下室という選択が暮らしやすさをつくってくれます。また、住むにしては狭すぎるような場所でも、利便性やエリアの雰囲気など譲れない部分が大きく、どうしてもその場所に家を建てたい…という場合でも、もう一つプラスの空間を確保することができます。

 

その他にも、ロフトの設置という方法もあります。部屋にロフトがあることによって、視線が必然的に上に行きます。そうすることで、空間に奥行きが出て広くなったように感じ、部屋とロフトが一体化して空間が広く感じるようになります。また、ロフトにすることで天井は必然的に勾配天井になります。そうすることでさらに、天井を高く感じることができ、部屋にゆとりを覚えることができます。

 

 

 

このように,間取りを工夫することで自分たちの暮らしのカタチに合わせた小さな家が実現します。

 

 

 

 

小さな家でも満たされた豊かな暮らしを


小さな家とはいえ、今は狭いだけの空間ではありません。持ち物と生活スタイルの見直しをしっかりすることで、狭さや窮屈さを感じることなく、広い心持ちで都心での豊かな暮らしが実現します。

家という安心して身を委ねられる場所があることで、さらに心の充実度は増し、プライベートだけでなく仕事にもますます精が出るのではないでしょうか。

 

都心の『小さな家』で豊かな暮らしをされている方は、たくさんいらっしゃいます。ぜひ、家づくりの参考にしてみてください。