【あなたはいつ?】一軒家の購入に最適な年齢と準備

 

 

 

いつかは一国一城の主になって、家族仲良く幸せに暮らしたい、仕事にも精を出したい、子どもたちが巣立ったので大きな庭がある夫婦水入らず過ごせる家に住みたい…と、家にかける思いは人それぞれ。
実際に一軒家に住み始めることで得られる満足度は、とても高いものですよね。
今回は、そんな一軒家を手に入れるため二、それぞれの世代で考えておくこと、準備しておくことをまとめました。

あなたはいつ、家を建てますか?

 


コラムのポイント
・一軒家を購入しようと思ったきっかけは、家賃がもったいない、生活スタイルの変化、長年の夢、などが挙げられます。
・一軒家購入が最も多いのは30代です。世代ごとに購入決断の理由は様々ですが、購入のためにできる準備は同じで、資産形成、貯蓄です。
・このコラムを読んで頂くことで、いつ家を購入するかの検討手段、具体的な準備内容の把握ができます。


 

 

 

一軒家を持つ理由


一軒家を持ちたい!持とう!と考える理由は人それぞれです。小さい頃からの夢だった、という方もいらっしゃるでしょうし、メリットやデメリットを考えた上で、という方もいらっしゃるでしょう。

一軒家を持つと決めた主な理由は、以下のようなものが挙げられます。

 

 

理由① 家賃がもったいないから

よく聞く最も多い理由がこの家賃の問題です。

家賃は資産形成にはなりません。いくらいいマンションなどに住み、毎月高額な家賃を払っていたとしても、自身の資産にはならないのです。資産形成とは逆の、消費という役割と言えるでしょう。

 

 

理由② 結婚や出産のタイミングだったから

結婚を機に、今後ずっと住み続けられるマイホーム取得を決めたから、子供ができて今の賃貸では狭いから、という理由が挙げられます。

結婚は、これからの人生設計をよりしっかりと立てていくきっかけになります。今まで一人ではできなかったようなことも、夫婦力を合わせていくことで、できるようになることも増えるでしょう。そのためにも絶好のタイミングと言えるでしょう。

 

 

理由③ 自分の夢のマイホームが欲しかったから

自分の思い通りに間取りや室内のデザイン、インテリアの家に住みたかった、理想を叶えた家を建てたかった、という家を建てるということにずっと夢を思い描いていたという理由が挙げられます。

自分で家を購入したということで得られる自信はとても大きいでしょうし、今後のさらなるモチベーションになります。

 

 

こういった理由から、多くの人は一軒家を購入しているようです。

 

 

一軒家の購入が最も多い世代は?


国土交通省が行う、住宅購入者の市場調査によると、『H28年度住宅市場動向調査』では新築一軒家の世帯主の年齢は30 歳代が最も多くなっています。

 

また、人生の中で最初に家を取得することを『一時取得』、一度取得し、もう一度取得する場合を『二時取得』と言いますが、世帯主の年齢を一次取得、二次取得別にみると、一次取得者は30 歳代が最も多く、次いで40 歳代が続いています。

 

社会に出て仕事にも慣れて自信もついてきたり、結婚や出産を経験しこれからのの生活の礎を築こうと決意したりと、最も生活や心境に変化がある30代で、一軒家を購入すると決意する人が多いようです。

 

 

 

世代別|一軒家購入の決め手と必要な準備は?


 

では、世代ごとに一軒家購入の決め手はどのようなものが多いか、どんな準備が必要かを見てみましょう。

 

・20代

20代で一軒家を購入する方はまだまだ少ないですが、早く家を購入して後々のローン返済額を減らしたい、早く家庭を築きたい、という考えの方は早くに決断をする傾向にあります。

 

この場合、まだ資産形成もそこまでできていないので、共働きで世帯年収を増やす親からの援助を受ける、などといった方法が挙げられます。長い人生の中でもまだまだ前半の20代です。多くの準備はできないので、資産形成をしつつ、ローンを返済しつつ…と、たくさんのものを抱えて走り抜けることができるよう、心身ともにたくましくいられるようにしましょう。

 

 

・30代

仕事面で役職が変わり年収が増えた、家族が増えた、といったように多くの変化がある30代。これを機に一軒家を購入、と思えるような出来事が最も多く起こる年代です。

住宅ローンを組むことを考えると、20代に比べると審査も通りやすく、40代に比べると返済額が少なく、長期的な計画を立てやすいという理由もあり、多くの人がこの年代での一軒家購入に踏み切るようです。

 

35年ローンを繰り上げ返済やボーナス返済を使わずに借りようとした場合や、長期の借り入れを考えている場合でも有利に働くでしょう。また、社会的信用もついてきているので、借り入れ可能額も増やすことができます。

 

30代で一軒家を購入しようとする場合は、20代でどれだけ資産形成できたかと、今後の生活の展望をより具体的に描いているかが重要です。

ただ、家のための資産形成とともに子供がいる場合は、教育費も頭に入れておく必要があります。いずれにしろ、様々な資産形成を同時進行で行えるだけの準備をしておきましょう。

 

 

・40代

30代後半で結婚して落ち着いた40代、今後結婚は視野には入れていないが資産形成のために家を持とうと考える40代で一軒家の購入を決意する方も多くいらっしゃいます。

 

もしも40歳で35年の住宅ローンを組んだとしても、繰上返済を常にし続けることで65歳での完済も可能です。また、資産も多く形成している場合が多く、頭金がしっかり準備できていることでローンの借り入れ額も減らすことができます。

 

ただ、ここでも頭に入れておきたいのは30代同様、子どもの教育費です。30代で子どもが生まれている場合、40代後半で子どもが大学に行くこととなり、教育費がピークに達することになります。貯蓄をもとに教育費を捻出するようなシステムを整えておかないと、給料から教育費を捻出することとなり、苦しい現実を招いてしまいます。

 

40代では貯蓄をしつつ、子どもの教育費を払いつつ、老後に向けた貯蓄もしつつ…といった準備が必要です。

 

 

・定年後

長年勤めた職場も退職し、悠々自適なセカンドライフを送ろう、広々とした庭のある家でのんびりと過ごそう、と改めて人生設計を行う定年後の生活。この世代であれば、ある程度の資産があり、ローンを組まなくても退職金で一括購入という手段もあります。

 

定年後に一軒家を取得しようとしている場合、二次取得者が大半です。統計によると、年金だけでは生活できないので貯蓄を切り崩しながら生活をする、という選択になるので、それまでに最初に組んだ住宅ローンを完済しておく必要があります。

人によっては年金で住宅ローンを返せる人もいますが、今後年金はどうなるか分からないので、基本的には年金生活で住宅ローンの返済はできないと考えておきましょう。

 

 

このように、世代ごとに決め手となる内容は違いますが、できる準備はほとんど同じです。ご自身やご家族にとって最適な状態で決断できるように、準備を進めていきたいですね。

 

 

できる準備は着実に!


一軒家を建てる年代やベストな時期は、人それぞれ生活スタイルや考え方によって大きく異なります。何事も、準備をしっかりしておくことで、最善の結果を招くことができます。

家を建てるための貯蓄や資産形成に、途中で心が折れるかもしれません。そんな時は建築実例を見ていただいて、改めて一軒家を手に入れた後の生活を思い浮かべてくださいね。

 

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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