【自宅に屋上庭園も】知っておきたい基礎知識
自宅に屋上があったら、休日は家族でバーベキューができるし、青空の下で読書ができる、屋上庭園を作ることができる、小さい子どもを心置きなく遊ばせることもできる…!そんな日常を思い描く方も多いのではないでしょうか。
屋上は、生活をちょっぴり豊かにしてくれるだけでなく、緑化することによって、住む街に対しても豊かな変化を与えてくれます。
今回は、屋上で出来る豊かな過ごし方と、屋上設置にかかる費用、また緑化の効果についてご紹介します。
このコラムが、屋上ライフをスタートさせるきっかけとなれば幸いです。
コラムのポイント
・屋上があれば、夜景を楽しんだりお弁当を作ってランチをしたり、屋上庭園を作ったりと、様々な楽しみがあります。
・屋上設置には、防水工事や補強・増設工事を含めて200〜300万円かかります。
・このコラムを読んでいただくことで、屋上ライフを身近に感じることができ、今後の家づくりに役立てることができます。
屋上で出来ること
狭小地や、高台に建つ住宅にぜひ設置してもらいたいのが屋上です。狭小住宅で部屋数が少なかったとしても新たなスペースが見込めますし、高台であれば見晴らしのいいスポットとなります。限られた土地や家の広さでも、最大限暮らしを楽しむことができます。
そんな屋上があることで出来ることは、たくさんあります。
毎晩夜景を楽しむことができる
わざわざ夜景スポットに行かなくても、屋上があれば我が家が夜景スポットです。気候の良い時期であれば、夜景を見ながらお酒を飲んだり、夫婦水入らずゆっくりと話をしたり…。部屋の中とは一味違う、非日常だと思っていたことを日常にすることができます。
お弁当を作ってみんなでランチ
休日、子ども達と一緒にお弁当を作って、みんなで屋上ランチもできます。休日の人混みの中、わざわざ出かけたり計画を立てたりしなくても、すぐに行動に移せます。
食卓で食べるご飯とはちょっとちがうお弁当というスタイルに、子どもたちも大喜びでしょうし、率先してお手伝いもしてくれそうです。
友だちを呼んでカフェタイム
友人家族で集まりたいけど大人数になる、子どもが小さくて騒ぎそうだから心配…こんな状況の時、なかなか受け入れてくれるお店が見つからないかもしれません。
そんな時でも、屋上があればみんなで集まって楽しむことができます。スペースもある程度ありますし、空の開放感も合わせてのびのびと過ごすことができます。
屋上庭園で潤いを
たくさんの植物や花を植えて、庭園を作ることもできます。植物を育てることは、子ども達の情操教育にも大きな効果があります。また、両親にとっても土いじりに没頭することは、都会の喧騒と慌ただしい日々から少し離れて、休息の時間を確保するきっかけにもなります。
野菜も育てることで、自給自足の生活につながります。自分たちで育てた野菜が食卓に並ぶことを思うと、ワクワクしてきますね。
みんなでバーベキュー
職場の同僚や子どもの友だちを招いて、バーベキューもできます。仕事だけでは取りきれないコミュニケーションも、仕事を一歩離れた空間や食事を介することで取りやすくなります。
何よりも、青空のもとで食べるお肉や野菜は格別でしょう。
このように屋上があることで、日常で行うには手を出しにくかったことでもすぐに叶えることができます。
屋上設置の費用はどのくらい?
では、屋上の設置にかかる費用や維持費はどのくらいかかるのでしょうか。
必要な工事内容は、以下の通りです。
① 防水工事
屋上は常に雨風や日光にさらされています。なので雨漏りを起こさないようにしっかりと防水工事を行います。
まずは屋根の形を陸屋根にします。この屋根は水が溜まる形状で、溜まった水の屋内への浸入や雨漏り対策を行うことで家の劣化も防ぎます。防水シートを二重に貼ったり、紫外線に強い防水シートを使用したりするような工事を行います。
② 補強工事
屋上は、何人もの人が過ごせるだけの、その重さに耐えられる強度が必要です。そのため、二階の天井部分に補強工事を行います。補強工事にかかる材料費、人件費が必要となります。
③ 階段の増設工事
屋上に上がるための階段、屋上に出入りするためのスペース増設工事を行います。階段の材質によって費用は大きく変わってくるので、予算に合わせて選びましょう。
また、落下事故防止や安全確保のために、立ち上がり部分を高くしたり、手すりを付けたり、といった工事が必要です。
④ 水道や電気の工事
屋上庭園やバーベキューを楽しみたい場合、水道や電気の工事が必要です。
下の階から電気は引っ張れるし、水も自分達で運ぶ、という場合は必要ないかもしれませんが、設置しておくと後々楽になるでしょう。
これらの費用が、屋上設置の際は必要です。業者や使う設備にもよりますが、屋上を設置には200~300万円ほど必要です。屋上をつけるための工程、材料費、人件費がこれらに含まれます。
屋上設置を考えている場合、これらの費用も念頭に置いて予算を組むようにしましょう。屋上の費用は、坪単価で計算されることがほとんどなので、屋上の坪数を減らすことで費用を抑えることができます。屋上の設備をどうするかによっても、費用が変わってくるので、用途に応じて選択するようにしましょう。
家庭でもできる屋上緑化が街に与える影響
屋上の設置を検討しているのであれば、屋上の緑化にチャレンジしてみましょう。屋上を緑化することで、費用の一部または全額を負担してくれる『屋上緑化助成金制度』という制度があります。こういった制度を利用することで、負担を軽くすることができます。
また、緑化することで、個人だけでなく街に対しても多くの効果があります。
身近な環境改善効果として…
1.物理的な環境改善効果
・夏季の室温の上昇を抑制する
・騒音を低減する
2.心理的効果
・豊かさや安らぎ感が向上する
・身近な情操・環境教育の場を創出する
3.防火・防熱効果
・火災の延焼を防止する
・火災からの建築物を保護する
夏の暑さや冬の寒さから家族を守ってくれる、という身近なところでの効果があります。暮らしの中に安らぎが身近にあることは、住む人の満足度を満たしてくれるでしょう。
経済的な効果として…
1.建築物の保護効果
・酸性雨や紫外線からの劣化防止
2.省エネルギー効果
・夏季の断熱効果と冬季の保温効果
家に住み続けることで、修繕費や電気代は必要不可欠です。これらも、屋上緑化することで最小限にとどめてくれる効果があります。
環境改善効果として…
・ヒートアイランド現象の緩和や過剰乾燥の防止
・エアコンの電力の低減
・空気の浄化
・自然的環境の創出
・安らぎによる快適性の向上
屋上を緑化することで、屋内の温度上昇を抑制するだけでなく、省エネ効果もあります。また、屋外の温度上昇を緩和する効果もあります。それだけでなく、室内環境の改善から街全体の環境改善など、様々な効果があります。
屋上設置でより楽しめる日常を
屋上を設置することで、夜景を見たりみんなでお弁当を食べたりと、様々な選択肢が日常に増えます。この選択肢を増やしていくことは、家族の仲をより強固にし、より関係を良好に保ちながら生活していくことにつながります。
『屋上』という選択で、日常をさらに豊かにしていきましょう。
家を建てる際にせっかくだから屋上も作りたい、狭小住宅に屋上設置を検討している…そんな時は、クレバリーホームにお気軽にお問い合わせください。
また、建築実例もたくさんありますので、ご覧になってみてくだせい。