間取りを工夫して狭小住宅でも快適に!
都心部でも憧れの戸建てマイホームが欲しい、と考えた時に選択肢として上がってくるのが狭小住宅に家を建てる、
ということではないでしょうか。
狭小住宅は、元々限られた土地に家を建てるので、広々とした空間で快適に暮らすのは難しい…と思われるかもしれません。しかし、狭小住宅も間取りを工夫することで、快適な住まいが実現します。
快適な暮らしを実現するための、間取りの工夫点やポイントをご紹介します。
このコラムのPOINT
・狭小住宅は、土地こそ限られていますが、空間を有効に使うことで快適に暮らすことができます。
・狭小住宅の間取りを決める際は、空間を区切りすぎない、ロフトや中庭の設置、スキップフロアの採用などがオススメです。
このコラムを読んで頂くことで、狭小住宅を建てる際の工夫点を知り、家づくりに役立てることができます。
狭小住宅とは
狭小住宅、と聞くと、狭い土地に建つ家というのがすぐに思い浮かぶのではないでしょうか。
一般的には、約15〜20坪以下の土地に建てられた狭く小さな家のことを「狭小住宅」といいます。
また、延床面積約70平米の一戸建てのことを指す場合もあります。
ただ、定義は特に決まってはおらず、実際には曖昧です。
狭い土地に建つ家、が総じて狭小住宅と言われています。
◼︎ 快適さは工夫次第で実現
都市部では、元々の土地の面積が狭いだけでなく、変形地だったり、住宅密集地にあったりする場合が多いです。
とはいえ、利便性や思い描く暮らしを加味した結果、狭小住宅で家を建てる、という決断をされる方は多くいらっしゃいます。
それ以外にも、都心部で土地を購入しようにも、価格が高いことから狭小住宅のニーズは増しています。
設計の工夫をすることで、狭小住宅でも敷地を最大限に活かし、明るく広々と暮らせる家を建てることができます。
また、200平米以下の土地は『小規模住宅用地』に分類されます。そして固定資産税や都市計画税の軽減対象にもなります。
長い目でみると、狭小住宅での暮らしは経済的にもメリットがあります。
◼︎ 狭小住宅の良さ
土地の面積が小さいので、土地代は安く抑えることができます。
土地が狭すぎて建てる家に制約が多くなることが懸念され、土地単価が安めに設定されている場合、
さらに土地代を抑えることができます。
限られた予算の中で、都心部でも念願のマイホームを建てたいという方には魅力的なのではないでしょうか。
敷地を存分に活かすには
狭小住宅を建てる際、限られた敷地を活かす方法として、垂直方向の活用があります。
土地が狭い分、2階建てや3階建てにする、地下室をつくる、などを行いフロアの数を増やすという方法です。
庭がなくても、屋上を利用することでガーデニングを楽しんだり、子どもの遊び場にしたりすることができます。
地下室だけでなく、床下収納や小屋裏収納をしっかり作るという方法もあります。
また、各フロアにスキップフロアを設けることで、さらに床面積を増やすという設計方法もあります。
間取りの工夫点
狭小住宅で快適に暮らすためには、間取りを決める時点で工夫しておきたいポイントが3つあります。
それは、以下の通りです。
◼︎ 空間をあまり区切らない
部屋数を多くしたい、ということで各々の部屋を壁で仕切ってしまうと、開放感のない空間になってしまいます。
元々狭小地に建てられているので、なおさら工夫が必要です。
また、空間を区切ることで一つひとつの部屋が暗くなってしまう可能性もあります。
吹き抜けを作ることで、全体的に部屋の明るさを確保することはできますが、
視覚的に広さを確保したい場合には不向きな場合があります。
寝室のように、プライバシーを求められる居室以外であれば、
極力壁で区切らずに広さを感じさせるような工夫をしましょう。
後ほど詳しくご紹介しますが、スキップフロアを設けることで、空間に変化や奥行きを生み出すことができます。
また、壁で空間を区切らなくても、家具を使って空間を区切ることは可能です。
限られた中でも、快適に暮らすことができます。
◼︎ 新たなスペースの設置
狭小住宅は、どうしても家の中を小さく狭く感じてしまいます。
それを最小限に抑えるために、新たにスペースを設置するという方法があります。
・ロフトの設置
ひとつが、ロフトを設けるという方法です。ロフトとは天井高を高くして部屋の一部を2層式にした上部スペースのことです。
物置きや書斎、子供部屋などに利用することができます。
建築基準法上の採光・換気の基準を満たしていないので、居室とは認められませんが、
新たにスペースを増やすことができるので、狭小住宅にとってはとても有効です。
・中庭の設置
中庭を設置するのもひとつの方法です。
入り口が狭く奥行きが長いような細長い土地の場合、明るさや風通しを確保するためにも有効です。
空間に抜けができることで広く感じることができるとともに、植える植物で四季を感じることもできます。
◼︎ 収納スペースの確保
収納スペースを確保する前に、思い描く生活に必要なモノはどれだけなのかを把握しておきましょう。
最低限の物で生活をしていくことができるように持ち物の整理をすることで、
必要なだけの収納スペースを確保することができます。
物が減ることで、物の管理や探し物の時間を減らすことができます。
さらに、必要のない収納スペースを確保せずに済みます。
また、意外に気づかない有効に使えるデッドスペースが暮らしの中には多々あります。
階段の下部にキッチンや書斎、トイレを設けたり、収納スペースにしたりすることができます。
収納スペースを確保するために、広々としたクローゼットを設けたとしても、手の届かない部分はどうしてもできてしまいます。
最低限の収納スペースの確保と、デッドスペースの有効活用は合わせて行いましょう。
◼︎ スキップフロアを活用
スキップフロアとは、床の一部に高低差を設け、数段の階段でつなげるものを指します。
フロア同士を半階ごとにつなぐスキップフロアをつくることで、実際の面積以上に空間に奥行きがもたらされます。
視界を縦に広げるだけでなく、新たな居住スペースや収納スペースも生み出します。
1.5階または2.5階を作れば、段差そのものが空間を区切る役割を果たしてくれます。
人の身長ほどの段差があれば、スキップフロアはほぼ視界に入りません。
そこで生まれた空間の上部を、子どもの遊び場やちょっとした書斎に、階段の下部を収納スペースにするということができます。
狭小住宅の場合であれば特に、その効果は大きいでしょう。
また、スキップフロアを採用することで、廊下が必要なくなります。
階段と各層の一部を通過することで、移動することができます。
その分、各階の居住スペースを広くすることができます。
廊下の幅は一般的に80センチとされており、この分を省き居室スペースとして活用できるのは、狭小住宅にとって大きなメリットです。
世界で一つだけの暮らしを実現
狭小住宅で快適に暮らしていくためには、間取りを工夫することが大きなポイントです。
限られた土地でも、工夫次第で暮らしは豊かに変えていくことができます。
都心部は利便性が良く、有名な商業施設や芸術感度の高い公園、美術館などが沢山あり、人気の高い場所です。
そんな憧れの世界を身近に感じながら、
屋上でバーベキュー、ゴルフの練習やヨガ、夏には子どもたちがプールや花火を楽しむ…。
狭小住宅ながらも実現できる暮らしはあります。
クレバリーホーム東京は、お客様の世界で一つだけの暮らしを実現するために、幅広いサービスをご用意しています。
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