地下室は便利って聞くけど、どうやって作るの?

地下室といえば、防音室にできたり、自分の家の面積を広くできたり、

と、とても便利なもののように聞こえますね。

自分の趣味や仕事に応じて、いろいろな活用法のある地下室ですが、

一体その地下室はどうやって作るのでしょうか?

自分で作ることはできるのかなど、興味はあるけどわからない、

といった疑問点を持っている方も多いかと思います。

今回は、その方法を見ていきましょう。

 

・地下室を作る方法


地下室を作る方法は、いくつかあります。

一つは、新しく住宅を建てる時に地下室付きの物件を探したり、地下室付きの住宅を建てる方法。

もう一つは、もともとある住宅に地下室を後から増設する方法です。

自分で建てる場合は、もともとあった住宅に後から増設することが多くなるかと思います。

 

・自作で作れるの?その方法


自分で地下室を作る場合ですが、地下室を自分で作るのは可能ではあります。

しかし、機械を持っていない人にとっては、とても大変な作業になりますので、

数ヶ月、数年かかってしまうこともあります。

それでは、地下室を作る方法を見ていきましょう。

まずは、堀削作業です。地下室を作りたい場所を掘っていく作業です。

こちらは、スコップとバケツでやることも可能ですが、

大きな石や岩が出てくるとスコップでは大変なので、鶴橋や電動削岩機を購入することをおすすめします。

最初の作業ですが、この作業がとても大変です。

最初の方は、小さい石や砂なので搬出が楽ですが、途中からは大きな石や岩があるので、

搬出が大変になり、作業効率が一気に落ちてしまいます。

地下室にする範囲を掘り終わったら、底部を水平にならして、地固めをして、堀削作業が終了です。

次は、地下室制作のための下準備です。

地下室の地盤に砂利を敷き詰めて、地盤を固めます。

この際に、必要であれば、防水処理を施しましょう。

そして、建築用のビニールシートで防湿処置を施します。

ここまでが終了したら、地下室底部の配節作業です。

ここからが地下室作りの本番です。

鉄筋は、鋳型節筋を交互にメッシュ状に組み上げていきます。

これを数センチ間隔をあけて、二重に作ります。

一戸建ての住宅の場合は、地面の上に置くので、シングルの鉄筋で大丈夫ですが、

地下室の場合は、地下に作るため、周囲の地盤からの中心に向かう圧力が強いため、

シングルの鉄筋だと支えられなくなります。

次に、コンクリートを流しこんでいきます。

コンクリートが硬化すれば、立ち上がり鉄筋を配節し、天井の型枠を設置していきます。

そして、二回目のコンクリートを流し込みます。

コンクリートが硬化したら、型枠を離脱していきます。

これで、地下室の設置工事はある程度完成です。

ここからは、内装を作ったり、床を作ったりという作業がありますので、

根気強く作業を続けられる人でなければ、作業を続けるのが難しくなってきます。

根気強く作業していくのが無理だという人は、業者にお願いしましょう。

 

・建築会社に頼む


先ほど、自分で作る場合の方法を見ていきましたが、

とても一人でやり切れるような作業量ではありませんでしたね。

次は、建築会社に頼む方法を見ていきましょう。

まずは、建築会社選びが重要になってきます。

そこで、まずは業者選びの基本となるポイントを見ていきましょう。

ポイントは5つあります。

・構造や工法

・費用

・信頼

・営業マンとの相性

・土地

この5つのポインから総合的に判断して、建築会社を選びましょう。

それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。

・構造と工法


このポイントは真っ先に考えるべきポイントです。

大手メーカーになれば、木造や軽量鉄骨など、複数の工法の住宅商品がありますが、

基本的に一社が扱う商品は、木造軸組工法、2✖4工法、軽量鉄骨のどれかに絞られています。

そのため、自分の希望にあった工法を取り扱っている建築会社を探すようにしましょう。

・費用

資金的な問題も、建築会社選びには欠かせないポイントになります。

建築会社選びの最終判断に、費用が決め手となってくる場合も少なくありません。

費用を検討するときに重要なのが、

自分たちが建築費に当てることができる費用はいくらなのかを明確に計算しておくことです。

希望する間取りで、どれぐらいの広さの坪数になるのか、自分たちの予算がどれぐらいなのか、

これらが明確になれば、候補になるハウスメーカーがある程度絞れてきます。

・信頼

信頼と言っても、いろいろな意味合いがあります。

地元の大手企業だから信頼できるという人もいれば、

全国展開している大手ハウスメーカーだから信頼できるという人もいます。

その一つの目安になるのが、実際にその建築会社で家を建てた人たちの口コミや評価になります。

インターネットを活用すれば、簡単に手に入れることができる情報です。

また、アフターメンテナンスや補償制度も大きく関係します。

・営業マンとの相性

担当してくれる営業マンとの相性もとても大事になってきます。

営業マンの人柄を気に入って、そのハウスメーカーに決めたというのは少なくない話です。

営業マンの人柄も大事ですが、どれだけ自分たちの目線で話をしてくれているのかを見極めましょう。

特に、専門用語を頻繁に使う営業マンは、

ただ自分の知識や経験をアピールしたいだけということもあります。

・土地

土地を理由にして、ハウスメーカーを選ぶ人の多くは、建築条件つきの土地を購入して、

その土地を販売しているハウスメーカーで家を建てるしか選択肢がなかったというパターンです。

その地域に家を建てたいからといって、

深く考えずに建築条件つきの土地に飛びつくことはあまりおすすめしません。

もし、建築条件つきの土地の購入を考えている場合は、

十分そのハウスメーカーの構造や工法について調べることが大事になってきます。

また、交渉次第で、建築条件を解除してくれる場合もあります。

その場合は、一般的に解除料として、土地代金が坪あたり5万〜10万円ほど高くなります。

建築条件つきの土地に条件とは違うハウスメーカーで家を建てたいという場合は、

建築条件解除の交渉をしてみることも可能です。

その場合は、個人で交渉するよりも、

建築を依頼したいハウスメーカーの営業マンに交渉を頼んだ方が成立する可能性が高いです。

 

・自作か建築会社に頼むかどっちがいいの?


地下室を作る場合、自分で作ることも可能です。

その方法は、先ほどご紹介しましたが、見ていただいた通り、

一人でやるには、精神力と忍耐力が必要になってきます。

長時間、長期間の作業ができる方は、自分で作ることも可能ですが、

地下室用の資材や作業道具を購入する必要も出てきます。

そのため、費用との相談です。

そこまでして自分で作らなくてもいいという方は、建築会社に頼みましょう。

建築会社に頼めば、契約すれば、あとは、完成するのを待つだけです。

ですので、とにかく地下室が欲しいという方は、建築会社に依頼するようにしましょう。

 

・まとめ


いろいろな活用ができる地下室ですが、自分で地下室を作るか、建築会社に頼むか、

どちらが自分の家庭にあっているでしょうか?

確かに、自分で作ることも可能です。

その場合は、建築にかかる費用に、道具を集める費用も上増ししてきますので、費用との相談が大切ですね。

細かいこだわりやより有効に活用したい、という場合は、建築会社に相談することをおすすめします。

自分の家族の状況似合わせた地下室を選ぶようにしましょう。

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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