地下室が欲しい!必要な費用や快適に暮らす工夫

 

 

 

限られた土地の中で居住スペースを増やそうとした場合、思いつくのは屋上や地下室の設置ですよね。土地や空間を有効に活用し、広々と暮らすことができます。

今回は、地下室を設置する場合のメリットやかかる費用など、まとめてご紹介します。

 


このコラムのポイント
・地下室とは、建築基準法では『地階』といいます。
・狭小地に地下室を設置することは、部屋数を増やすことで食料保管や趣味のスペース確保といったような、生活の楽しみを増やすことができます。
・地下室設置には、ボーリング調査や構造計算、防水工事などの費用がかかります。
・このコラムを読んでいただくことで、地下室について詳しくなり、マイホームづくりに役立てることができます。


 

 

 

 

地下室で居住空間を広く確保

狭小地を都心部に建てた場合、容積率いっぱいに家を建てても、部屋数や収納を十分に確保できないこともあります。しかし地上界階だけでなく、地下室もつくることで、もっと広い家に住みたい、広々としたリビングスペースを設けたい、子どもの人数だけ部屋数を確保したい、という希望を叶えることができます。

地下室を設置することで、土地の広さはそのままで居住面積を増やすことができるのです。

 

地下室とは

 

地下室とは、建築基準法では『地階』といいます。

床が地盤面より下にあり、天井の高さの3分の1以上が地盤面より下にある空間を指します。

 

容積率とは

 

その土地に建てることができる建物の、延床面積の割合のことです。

地下室の場合、以下のような一定の条件を満たしていることで、建物全体の中の、住宅部分の延床面積の3分の1までが容積率の延床面積からはずすことができます。これを容積率の緩和と言います。

 

・地階であること

・地盤面から地階の天井が1m以下であること

・住宅として使われること

 

この容積率の緩和を受ける場合、地下室が住宅として使われることが条件となります。

ですので、地下室を店舗や事務所として利用する場合、容積率の緩和を受けることができません。併用する場合であれば、住宅として使う部分の3分の1まで緩和を受けることができます。

 

 

 

地下室をつくるメリット

 

地下室は、暗くてジメジメとしたイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、周りを土に囲まれた密室に近い空間だからこそのメリットがあります。

 

 

メリット① プラスの空間を確保

 

地下室をつくることで、元々計画していた居住空間の2倍近い空間を確保する事ができます。 限られた敷地の中で、広々とした豊かな空間をつくろうとした時に大きなポイントではないでしょうか。

 

都心部のように、土地の値段が元々高い、もしくは周囲の家が近く土地そのものが狭い、道路や隣地との間、敷地内に高低差がある、といったような土地の場合、地下室という選択が暮らしやすさをつくります。

利便性やエリアの雰囲気が好み、どうしてもその場所に家を建てたい、といった場合も、家の狭さを我慢することなくもう一つプラスの空間を確保することができます。

 

また、外部からの視線や騒音が気にならない完全なプライベート空間です。プライバシーを重視されるのであれば、寝室などのプライベート空間に活用できることは大きな魅力でしょう。

 

 

メリット② 温度差の少ない密室空間

 

湿気がたまりやすいイメージがありますが、現在の地下室は空調設備も整っているので、地中とはいえ年間を通じて湿度、温度が安定しています。そのため、食料やワインの貯蔵庫として適した空間です。

震災や台風などの自然災害が起きた時、自宅にどれだけの食料を確保し、安心安全に備えていたかは、その家の生活を大きく左右します。そういった事態に、収納スペースを気にせずに備えることが予めできるというのは大きなメリットでしょう。

家族の人数が多い、長期的に多くの食料を保管したいなど、ライフスタイルに合わせて空間を活用することができます。

 

 

メリット③ 音の心配がいらない空間

 

土に囲まれた密室である地下室は、遮音性や吸音性に優れています。外部の音を遮り、内部の音を漏らさない防音効果の高い空間ですので、ピアノの練習室やトレーニングスタジオ、シアタールームなどを作ることができます。

都心部のように、お隣が近かったり、狭小地で部屋数が増やせなかったりすると、どうしても趣味の部屋を実現することは困難になります。しかし、地下室を設置することでそれも実現します。映画が好きな方は大音量で楽しむことができますし、楽器演奏や音楽を聴くことも周りを気にすることなく楽しむことができます。

 

 

 

地下室設置の費用は?

都心部のように、土地の値段が高い場合、広い土地を買って床面積を広げるよりも狭い土地でも地下室を設ける方が、コストが抑えられる場合もあります。

 

ただ、地下に部屋を設けるために、地盤調査や地盤の補強工事、空調などの設備など、様々な費用がかかります。

 

 

ボーリング調査費用

 

地下室を作る場合、地盤調査が必要です。地下室を作り、それに耐えうるだけの土地かどうかを調べます。地盤が弱ければ、地下室を設置することは難しくなってきます。

この調査をボーリング調査といい、ボーリング調査で土壌の強度や地下水の位置などを調べます。費用は約25~35万円です。

 

構造計算費用

 

地下室を作る場合は構造計算費用がかかります。地下室を作った上で、さらにその上に2〜3階建ての家を建てようと思うと、しっかりと練られた丈夫な構造を作る必要があります。

費用は構造の作りによっても異なりますが、鉄筋コンクリートの地下室の場合は約30~45万円、木造の地上階の場合は約20~30万円あたりが相場でしょう。

 

また、木造の地上階だけであれば、工事が始まった後でも配管や電気の線を変更することはそう難しくありません。そのため設計図やその費用もさほどかからないのですが、鉄筋コンクリートの場合は事情が異なります。鉄筋コンクリートは、工事が始まるとやり直しがきかない部分が多いので、より綿密な設計図を作らなければなりません。この費用が約30~80万円です。

 

掘った土を捨てる費用

 

地下室を作るということは、土を掘り抜く必要があります。この時に大量の不要な土が出ます。この土を捨てる費用が発生するという事実をついつい忘れてしまうのですが、これも大切な費用です。

この費用は、約200万円…と、結構かかります。

 

防水工事費用

 

地下には地下水が溜まっていたり、張り巡らされていたりする場合があります。こういった地下水や、土壌からの水分がコンクリートに染みてしまわないように防水工事を行います。早い段階でのカビや劣化による老朽化を防ぐためです。

この作業は、アスファルトやウレタンをコンクリートに吹き付ける、というもので費用は約80万円です。

 

湿気対策費用

 

湿気対策のために断熱工事を行い、さらに除湿器、自動排水システム、熱交換器も設置します。そうすることで、年間を通して一定の温度、湿度で快適な空間を作ることができます。

費用は断熱工事費が約35万円、除湿器と自動排水システムの費用が約45万円、熱交換器が約15~25万円です。

 

 

 

地下室を快適に活用するために

 

地下室をいざ設置しようとすると、意外と多くの費用がかかることに驚くかもしれません。

しかし、夢のマイホームを自分が気に入っている場所に建てる時に、費用がかかったとしても、空間を有効に活用して広々と過ごすことができるという生活はとても魅力的なのではないでしょうか。

 

都心部という狭小地に、快適な家を建てるためには様々な選択肢があります。

ライフスタイルやご家族の思いにぴったりの家づくりを進めていくことができるといいですね。

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