二世帯住宅を安く建てる方法はあるか?

 

二世帯住宅は一般的な一戸建て比べて建物が大きいので費用が高くなるイメージがあります。しかし実際には二世帯住宅の方が安くなるケースが多いですし、安く建てる方法を用いればコストダウンにも繋がります。そこで今回は二世帯住宅を安く建てる方法をご紹介します。

 


このコラムのポイント

・二世帯住宅は費用を二世帯で分配するから安くなる。相続税も削減できる可能性がある。

・二世帯住宅は完全共有型・部分共有型・完全分離型の3種類で、このうち完全共有型が一番安い

・さらに安くするためには建物をシンプルな作りにして、大手ハウスメーカーは頼らないといった方法もある


 

 

二世帯住宅は戸建て住宅よりも安い


 

最近は以前に比べて二世帯住宅を購入する人が増えています。二世帯住宅は親世帯と同じ建物で生活することが特徴的ですが、両親の介護や子育て・家事の分配などを理由に生活の負担を減らす目的で購入する方が増えています。

 

実は二世帯住宅は安く済む

二世帯住宅は住人の数が多くなるので一般的な一戸建て住宅よりも間取りが大きくなります。建物自体が大きくなるので当然建築費用は高くなってしまいますが、実は二世帯住宅には一般的な一戸建てに比べて経済的な負担が少ないというメリットがあります。

 

収入減が二つある

何故二世帯住宅の方が経済的な負担が少ないのでしょうか?それは収入のある人が2人になるからです。二世帯住宅は戸建て住宅に比べて住宅ローンと維持費が増えますが、それを親世帯と子世帯で分配して支払えば普通の戸建て住宅の費用より少なくなります。

住宅ローンの中には二世帯住宅向けの親世帯と子世帯の合計年収を考慮したコースもあります。これを利用すれば費用の高い豪華な住宅を購入することも出来るようになります。

 

親の土地を流用する

また親世帯が土地や住宅を持っているならばそれを利用して二世帯住宅を建てることも出来ます。そうすれば何もない状態から一戸建て住宅を購入する場合に比べて明らかに費用が安くなります。

 

二世帯住宅は相続税が安くなる


 

二世帯住宅には条件次第では相続税が安くなるというメリットもあります。相続税とは土地や建物などを誰かに相続する際に発生する税金の事ですが、居住用の土地面積が330㎡以下なら「小規模宅地等の特例」が適用されます。

これが適用されると土地の評価額が80%削減され、課税対象額が基礎控除額を下回るケースが多くなります。課税対象額が基礎控除額を下回ると相続税を支払う必要が無くなります。この小規模住宅地の特例は以前までは完全共有型と部分共有型(どちらも玄関が1つしかない建物)の二世帯住宅だけが対象となっていましたが、現在は完全分離型(玄関が2つある建物)も対象となっています。

そのため現在は相続税が免除される二世帯住宅が増えているため、二世帯住宅の購入希望者が増えています。

 

二世帯住宅の費用相場は?


 

 

実際に二世帯住宅を購入するとしたらどれくらいの費用相場が予想されるのでしょうか?二世帯住宅は様々な形式があり大きく分けて「完全同居型」「部分共有型」「完全分離型」の3種類があります。ちなみに一般住宅の費用相場は2500~3000万円となっています。

 

完全同居型 2000~3000万円

こちらは玄関ドアが一つで寝室・書斎などのプライベートルーム以外は全て共有となっている二世帯住宅です。リビングや水回りなどは一つだけなので共有する必要があり、若干生活が窮屈になるかもしれません。その代わり費用相場は最も安い形式になります。

費用が安くなるのでその分トイレや浴室を広くて使いやすい仕様にしたり、室内にバリアフリー対策を施すといった快適化を可能となります。

 

部分共有型 3000~3800万円

こちらは玄関ドアが一つしかないものの、居住エリアは左右もしくは上下に分かれています。リビングや水回りは各エリアに一つずつあるのでお互い干渉せずに生活できます。居住エリアはドアや階段で繋がっているのでお互いのエリアを行き来することも可能です。

部分共有型は玄関ドア以外の設備を2つずつ設置しなければならないので費用は増えてしまいます。

 

完全分離型 3800~4200万円

こちらは玄関が二つあり、設備も各エリアに設置されているのでお互いの世帯が全く干渉せずに生活できます。ドアや階段などの繋がりも無いので、相手のエリアに行くためには外へ出て玄関から入る必要があります。ただ単に同じ建物内というだけで居住エリアは完全に独立されています。

完全分離型は二軒の一戸建て住宅がくっついているような状態なので費用は最も高くなります。その分、不要な干渉は無くなるので家族間のトラブルを未然に防止したい方に向いています。

 

以上の事から二世帯住宅を安く建てるためには完全共有型の二世帯住宅がお勧めです。

 

二世帯住宅を安く建てる方法


 

二世帯住宅は一戸建て住宅に比べて安い費用で建てられます。安くなる方法を用いればそこからさらに安くすることも可能です。

 

完全同居型の住宅を建てる

二世帯住宅の形式の中で最も建築費用が安いのは完全同居型です。リビング、キッチン、トイレ、風呂場などの共有スペースが一つしかないので建築費が安く済みます。建物自体も大きくないので狭い土地の中でも建てられます。公共料金も安く抑えられます。

ただし完全同居型の注意点として、家族間のトラブルが起きやすいという特徴があります。大人数で住むにも関わらず共有スペースが一つしかないのでトイレや風呂場の渋滞が発生することが考えられます。またリビングで一緒に過ごしているとちょっとしたことで小競り合いを起こしてしまう事も考えられます。

そのため完全同居型の二世帯住宅に住むならば、事前にある程度コミュニケーションを取り合って気心の知れた関係性を築くことが重要となります。

 

シンプルな作りにする

一般的な一戸建てにも同じことが言えますが、なるべくシンプルな住宅の方が建築費用は安くなります。例えば建物の形は凹凸や角が多い形状よりも真四角で単純な形の方が少ない資材で家を建てられます。屋根もハの字よりも真っすぐな板一枚の方が低コストになります。

家の中の設備もなるべくシンプルなタイプを使用しましょう。新築住宅やリフォームをする際に業者からシステムキッチン・浴室乾燥機、ジャグジーバス、ミストサウナなどの普通の家には無いような設備を紹介されることがあります。確かにこれらはあると便利になりますが、実際に導入した人の意見を聞くとあまり使っていないという意見を見かけます。

便利な設備とコストダウンのどちらが重要かを天秤にかけて、なるべく費用がかからないような住宅をデザインするように心がけましょう。

 

大手ハウスメーカーは高い

二世帯住宅の建築を依頼する際に、色々調べると大手ハウスメーカーの情報がたくさん見つかります。大手ハウスメーカーは信頼と実績があるので費用面も問題無いかと思われますが、実は違います。

大手ハウスメーカーの場合建築費用の中に中間マージンが含まれていることがあります。大手企業の場合自分達が直接現場へ行って作業するのではなく、下請け業者へ作業を依頼している場合がほとんどです。別の業者が挟まると中間マージンが発生してしまうのでその分費用も割り増しになってしまいます。

建築を依頼する際は中間マージンを取らない業者がお勧めです。より確実にコストを削減していのであれば複数の業者に見積もり依頼を出して、その結果を見比べてみると良いでしょう。

 

まとめ


 

二世帯住宅は費用や維持費が安くなるので現在注目を集めています。安くなるためのポイントを押さえておけばかなりのコストダウンが見込めます。しかし二世帯住宅の場合コストも大事ですが、お互いの世帯との過ごしやすさも大切ですので住人全員の意見を取り入れて納得のいく生活を目指しましょう。

 

こんな家にしたい、という具体的なイメージがわかない、希望はあるけれど他の人の家づくりも参考にしたい方は、ぜひ建築実例をご覧になってみてください。

 

もっと価格について詳しく知りたい、間取りのアドバイスが欲しい、二世帯住宅を検討しているが疑問点がある…という方も、お気軽にお問い合わせください。