リビングの床は何色にする?おすすめのカラーコーディネートの事例を紹介
床の色によってリビングの印象は大きく変わります。
高級感・ナチュラル・モダンなど、採用したいテイストや雰囲気に合った床の色を選ぶことが大切です。
また、選ぶ色によっては部屋の広さや掃除の頻度にも影響が出ることも。
今回は人気の床の色のメリット・デメリットと、壁やドアと合わせたカラーコーディネートを紹介します。
- point -
- 人気の床色のメリット・デメリットを解説します。
- 床色に合った壁やドアのカラーコーディネートを紹介します。
- 人気の床色の実例を見て好みのリビングを探してみましょう。
− contents −
◼ 採用率の高いリビングの床の色4選
◼ ①濃い茶色の床
◼ ②茶色の床
◼ ③明るい茶色の床
◼ ④白色の床
◼ リビングと廊下の床の色は同じにすべき?別の色にしてもいい?
◼ まとめ
採用率の高いリビングの床の色4選
採用率の高いリビングの床の色は次の4つです。
- 濃い茶色
- 茶色
- 明るい茶色
- 白色
基本的には茶色の床を選ぶ方がほとんどでしょう。
黒やグレーの床もありますがリビングに採用する方はあまりいません。
床材はフローリングを採用する方が多いですが、中にはタイルを採用する方もいます。
フローリングは種類が豊富な点が特徴です。
例えば、木目や大理石調の模様がプリントされたシート材や、本物の木を薄く切って表面に貼った挽き板や突板のフローリングもあります。
また、無垢材をそのまま使った無垢フローリングは、自然素材を多く取り入れたい方に人気が高いです。
同じ茶色でも様々な色味や素材があるため、実際にサンプルを見ながら床材を選びましょう。
①濃い茶色の床
濃い茶色の床のメリット・デメリット、相性の良い内装材のコーディネート事例を紹介します。
濃い茶色の床のメリット・デメリット
濃い茶色の床のメリットは次の3つです。
- 落ち着いた雰囲気のリビングに仕上がる
- 高級感のある内装を作りやすい
- 髪の毛が目立ちにくい
濃い茶色は、ゆったりと過ごせるリビングにしたい方におすすめです。
床の色が暗い分、間接照明などとの相性も良く、かっこいい空間に仕上がるでしょう。
色が濃いので、髪の毛などの黒系の色のゴミが落ちていても、気になりにくい点もメリットです。
濃い茶色の床のデメリットは次の3つです。
- 重たく暗い印象になりやすい
- 部屋が狭く感じやすい
- ホコリなどの汚れが目立つ
ダークカラーのため、柔らかな雰囲気や爽やかなテイストのリビングには不向きです。
また、濃い色は圧迫感を与えやすい色のため、部屋が狭く見える可能性があります。
コンパクトなリビングのときは余計に狭さを感じやすいです。
周りの内装材を明るくしたり、吹き抜けや大きな窓をつけて開放感を出しましょう。
ホコリやペットの毛などの白っぽい汚れは目立ちやすいので、こまめに掃除できる方におすすめします。
濃い茶色の床と相性の良いドアや壁紙
濃い茶色の床を採用したカラーコーディネートの事例を紹介します。
①少し濃いめの茶色の床×茶色のタイルのコーディネート
床の色が濃いためメインの壁紙は真っ白を選び、折り上げ天井で開放感を出しました。
アクセントに濃い茶色のタイルを施工していますが、床が濃すぎないため圧迫感は出にくいです。
床とほぼ同じカラーのテレビ台や窓枠は相性が良く、まとまりがある空間になりました。
圧迫感を減らしたい方は、濃い茶色の中でも比較的明るいトーンの茶色を選びましょう。
②ダークな茶色の床×同色のドアのコーディネート
先ほどよりも濃い茶色の床を採用した事例です。
ドアや柱の色を床に合わせたため、とても重厚感のある印象のリビングに仕上がりました。
その分、白いベースのクロスや、明るめのグレーのアクセントを採用しています。
かっこよく落ち着いた雰囲気に仕上げたい方におすすめのカラーコーディネートです。
③ヘリンボーン調の濃い茶色の床×白のコーディネート
ヘリンボーン調の床を採用した事例です。
濃い茶色なら個性的な柄でも主張しすぎることがなく、リビングにも取り入れやすいでしょう。
床に柄を取り入れた分、壁やドアはなるべくシンプルにして、すっきり見せるような工夫をしてあります。
家具やカーテンなども無地のデザインを選ぶと、まとまりのある空間に仕上がりやすいです。
②茶色の床
茶色の床はバリエーションも多く、1番人気のある床色です。
メリット・デメリット、相性の良い内装材のコーディネート事例を紹介します。
茶色の床のメリット・デメリット
茶色の床はのメリットは次の3つです。
- バリエーションが豊富
- どんなテイストとも馴染みやすい
- 汚れが目立ちにくい
茶色と言っても、赤系・黄色系・グレー系などさまざまなバリエーションがあります。
色味の選択肢の幅が多いため、好みやテイストにあった床を見つけやすいです。
また、茶色はホコリも髪の毛も目立ちにくいため、お手入れが比較的楽でしょう。
茶色の床のデメリットを紹介します。
- ありきたりな内装になることもある
- 選ぶ色によっては家具選びが難しい
良く採用される人気な床色を選ぶと、オリジナリティあるリビングには仕上がりにくいです。
壁色やドアのデザインを工夫して個性を出してみてくださいね。
また、選んだ床色によっては家具選びが難しくなることがあります。
最近はくすみがかった茶色の床なども人気が高いですが、家具選びの難易度は高めです。
グレー系などの家具などで統一するとおしゃれにまとまりやすいでしょう。
茶色の床と相性の良いドアや壁紙
茶色の床を採用したカラーコーディネートの事例を紹介します。
①茶色の床×白系のコーディネート
テレビ台は床の色に合わせ、ドアやカーテン、キッチンなどを白で統一したカラーコーディネートです。
目に入りやすい壁やドアに白を配置することで、明るい印象のLDKに仕上がります。
テレビ台の後ろの壁は、暗い色のタイルを貼ると重い印象になるため、明るいグレーを選びました。
主張しすぎないアクセントカラーで、リビングのおしゃれさを引き立てます。
②茶色の床×暖色系のクロスのコーディネート
▶施工事例:器をコンセプトにした 5階建てレジデンシャルホテル
茶色の壁に明るいオレンジイエローのアクセントクロスを合わせたリビングです。
暖色のイエローやオレンジは茶色の床と相性が良く、空間をパッと明るい印象にします。
キッチンや家具のトーンを落ち着かせたことにより、派手すぎないおしゃれなLDKに仕上がりました。
③茶色の床×ダークトーンの壁のコーディネート
茶色の床に、暗い茶色のテレビ台とネイビーのクロスを合わせたコーディネートです。
ダークトーンの青や緑も茶色の床と相性が良く、かっこいい雰囲気のリビングになります。
床は明るで大きな窓があるため、暗さや重さを感じることはありません。
重厚感は出したくないが、かっこいい雰囲気に仕上げたい方におすすめなコーディネートでしょう。
④茶色の床×様々なアクセントを取り入れたリビング
床には、茶色のフローリングとベージュのタイルを組み合わせています。
壁のアクセントは、明るいグレーの大判なタイルと、ブルーのモザイクタイルを選びました。
様々な色が使われていますが、扉やテレビ台を床と同色にしたことで、部屋全体に統一感があります。
また、ベージュやグレーなど、茶色と馴染みやすいカラーをアクセントに選んだ点もポイントです。
③明るい茶色の床
明るい茶色の床も不動の人気があります。
メリット・デメリットとカラーコーディネートを確認していきましょう。
明るい茶色の床のメリット・デメリット
明るい茶色のメリットは次の3つです。
- ナチュラルや明るい雰囲気のリビングを作れる
- 空間が広く感じやすい
- ホコリが目立ちにくい
明るい茶色の床は、柔らかい雰囲気や可愛らしいテイストとも相性が良いです。
また、圧迫感が無いため空間を広く見せる効果もあります。
白系のホコリやペットの毛なども目立ちにくいため、LDKに採用する方は多いです。
明るい茶色の床のデメリットを紹介します。
- 高級感や重厚感が出にくい
- ぼんやりとした印象の内装に仕上がる可能性がある
- 髪の毛が目立ちやすい
明るい茶色は高級感や重厚感のあるリビングには向いていません。
また、床が明るくぼんやりとした印象のため、ドアや壁にアクセントを取り入れることをおすすめします。
濃い茶色のときとは逆で、髪の毛が目立ちやすい点はデメリットでしょう。
明るい茶色の床と相性の良いドアや壁紙
明るい茶色の床のリビングの、カラーコーディネート事例を紹介します。
①明るい茶色の床×白のコーディネート
明るい茶色の床に白のドアや収納を採用したリビングです。
大型の収納ですが白なので圧迫感は感じません。
全体的に明るいトーンを選ぶことで、とても明るく清潔感ある空間に仕上がりました。
アクセントに少し濃いめの木目のクロスを採用し、空間がぼやけないように工夫した点もポイントです。
②明るい茶色のタイル床×高級感ある内装のコーディネート
明るい茶色の床で高級感のある雰囲気に仕上げたリビングの例です。
床を木目のフローリングにするのではなく、タイルを選んだことで高級感が生まれました、
ベースの壁は白でシンプルに、アクセントに光沢感のあるタイルや間接照明を採用した点がポイントです。
ドアを床よりも濃い茶色にして、空間を引き締めています。
③明るい茶色の床×ダークカラーのコーディネート
床は明るい茶色を採用し、対照的に壁・柱・キッチンにダークトーンを配色したLDKです。
淡い色でも白っぽい茶色なら、よりモダンなかっこいい雰囲気に仕上がります。
白い床ほど冷たい雰囲気にしたくないという方におすすめなコーディネートです。
④明るい茶色の床×くすみカラーのコーディネート
グレージュっぽい明るい茶色の床を採用した事例です。
壁の広い面積にグレーのクロスを採用していますが、床が明るい色なので閉塞感は生まれません。
暗めなグレージュの床に変える場合は、暗い印象を与えかねないので、白や明るいグレーのクロスに変えることをおすすめします。
白やグレー、くすんだ水色やピンクなどの家具やインテリアを組み合わせれば、可愛らしいテイストの内装に仕上がるでしょう。
④白色の床
白は今回紹介した床色の中では1番採用率が低いですが、根強い人気を持っています。
メリット・デメリットとカラーコーディネートをチェックしましょう。
白色の床のメリット・デメリット
白の床のメリットは次の3つです。
- 部屋が明るく広く見える
- 高級感のある非日常な空間に仕上がる
- モダンスタイルと相性が良い
白い床は、高級感のあるホテルライクな内装にしたい方におすすめします。
採用できるテイストは限られますが、モダンテイストと相性はぴったりです。
白は部屋を明るく広く見せるため、コンパクトなリビングでも採用しやすい床色でしょう。
白の床のデメリットは次の3つです。
- 冷たい・寒いなどの印象を与えやすい
- 柔らかい雰囲気の内装にならない
- 居心地が悪く感じることもある
白は温かみがある色ではないため、壁やドアの選び方によっては冷たい印象を与えることがあります。
茶色の床と比べて、冬場は視覚的に寒く感じかもしれません。
また、洗練された非日常空間のリビングは、落ち着かなくて後悔しているという方もいます。
もちろん髪の毛などのゴミも目立ちやすいです。
デザイン性の好みだけでなく、過ごしやすい空間になるかをしっかりと検討しましょう。
白色の床と相性の良いドアや壁紙
白色の床のカラーコーディネート事例を紹介します。
①白色の床×白のドア×濃い茶色のコーディネート
ベースとなる壁や床はすべて白を選んだリビングです。
真っ白な空間は清潔感があり、洗練された印象を与えます。
全て白だと殺風景になるため、畳スペースの壁にアクセントとして濃い茶色のクロスを取り入れました。
畳もダークトーンを選んだため、モダンスタイルなかっこいいスペースに仕上がっています。
②白色の床×濃い茶色のウッドパネルのコーディネート
床・壁の内装は白で統一させて極力シンプルにしたリビングです。
壁に濃い茶色のウッドパネルを貼り、空間のアクセントにしました。
ウッドパネルの間の空間は吹き抜けとつなげているため、抜け感がでて濃い茶色を選んでも圧迫感がありません。
角度を調整できるユニバーサルタイプのダウンライトを採用し、ウッドパネルに当てて強調させている点もポイントです。
③白色の床×グレーのコーディネート
白の床にグレーのアクセントタイルとキッチンを採用したLDKです。
全体的に淡いグレーをアクセントに取り入れたため、洗練されつつも柔らかな雰囲気があります。
グレーの模様が入った大理石調の床を選ぶことで、真っ白な床よりも落ち着いた印象に仕上げました。
リビングと廊下の床の色は同じにすべき?別の色にしてもいい?
結論からお伝えすると、リビングとつながる廊下は同じ色にすることをおすすめします。
なぜなら、廊下は各空間とリビングをつなげる空間なので、同色の方が統一感が出るからです。
リビングのドアを開けたときに、廊下とリビングの色が違うと違和感を覚えやすいです。
また、両方の床に合うドアの色を選ばなければならないため、選択肢が狭まりコーディネートの難易度が上がります。
1番の理想は家全体の床色を同じにすることです。
各空間につながりが生まれますし、マイホーム全体のテイストが統一されておしゃれな印象に仕上がります。
ただし、トイレや洗面所などの水回りはリビングと異なる床材を選ぶため、違ったデザインや色を選んでも違和感がありません。
リビングでは採用できなかった白や茶以外のカラーや、柄物などを存分に取り入れてみてくださいね。
どうしても複数の床色を採用したい方は、次のような空間の床色を変えると良いでしょう。
- 寝室
- 子供部屋
- 趣味部屋
1日の中で頻繁に行き来をせず、なおかつ基本的にドアを閉めて過ごす空間をおすすめします。
寝室や趣味部屋は暗めの茶色、子供部屋は明るい茶色が人気カラーです。
空間のつながりを意識しつつ、違和感のない範囲で別の床色を取り入れてみてくださいね。
まとめ
床色はリビングの雰囲気を左右させる重要な建材の1つです。
壁やドアとのコーディネートを楽しみながら、お気に入りの色を選んでみてくださいね。
また、デザイン性だけでなく、過ごしやすさも意識することが大切です。
テイストに合った床色を選び、建物全体の雰囲気が統一されたおしゃれなマイホームを作りましょう。
新宿モデルハウスでは、さまざまな床材を実際にご覧いただけます。
自分好みの床をぜひ見つけてみてくださいね。
皆様のご来場をお待ちしております。